Sweeney’s Wheel/The Otter’s Holt (Reel)
- Sweeney’s Wheel
“Jackie Daly作のこの曲は長い間知っていたけど、すっかり忘れていた。ひょんなことからPatrick Streetの昔の録音物で見つけ、思い出したものである。この音楽に詳しい人なら、いかにもJackie Dalyらしいと思える作品だ。オリジナル・キーはBm”
- The Otter’s Holt
“Junior Crehanの作。彼の母親が庭でコンサルティーナを弾いていたら、小川から、かわうそが出てきて聴いていた、という本当の話を題材にして作られたらしい。そういえば、ずっと前、フィドラーのPat O’Connorが自分の生い立ちを話してくれた時もそんなことを言っていた。彼の場合は、月夜の晩にフィドルを弾いていると、野うさぎがいっぱい出てきて聴いていた、というセロ弾きのゴーシュみたいなお話しだった。いずれにせよ、この音楽はそういう音楽である。20年ほど前に、バークレイのソングライター兼シンガーである、ダニー・カーナハンが見事に10拍子にアレンジして一躍西海岸で大流行したものだ。ダニーは僕と組んでいたハンマー・ダルシマーのロビン・ピトリーの元旦那で、グレイトフル・デッドのナンバーを巧みに生かしたアイリッシュ・スタイルのバンド「Wake the Dead」のリーダーであった人だ。尚、僕らはこの曲の代わりに「その34」にあるTear the Calico/Longford Tinkerのセットを持ってくることもある”
The Geese in the Bog/Gander in the Pratie Hole/Cook In the Kitchen (Jig)
- The Geese in the Bog
“このセットはティプシー・ハウスから受け継いでいるものだ。キー・オブCの珍しいジグで、これは3曲がストーリーとして組まれている。先ず「沼地のがちょう」だ”
- Gander in the Pratie Hole
“Ganderはやはり「がちょう」だが、この曲での真意はわからない。“間抜けもの”という意味もあるので、なんとも言えないが、「がちょう」とすると、なんとなく沼地にいた「がちょう」が穴に逃げ込んだ、というストーリーが作れる”
- Cook in the Kitchen
“そして、結局捕まって料理された、という独断と偏見による解釈が成り立つ。あくまで作り上げたストーリーなのであまり真面目に反論されても困るのだが、いいセットだと僕は思う”