Irish Music その57

Julia Delaney’s/Bobby Casey’s/Mother’s Delight/Glencolmcille    Reel

  • Julia Delaney’s

“これもある意味、初めのころに習う曲の一つかも知れない。とてもいいメロディだし、いろんなテキスチャーを組み込める曲だ。パイプ以外の楽器にはもってこいだ、と言われている”

  • Bobby Casey’s

Port Hole in the KelpともFarewell to Camden TownともいわれるBobby Caseyの数ある作品のひとつ。とても親しみやすいメロディだ”

  • Mother’s Delight

“いろんなキーで演奏する人がいるかもしれないが、僕らは基本的にDmだ。最初のコードはF。この曲で思い出すのは2013年の夏、Galwayでバッタリ再開したKyleが、その昔、どういうコードを使ったらいいか訊きに来たことがあったが、その時、この曲の分析についていろいろな話をしたことだ。「AパートはFからC,Fに戻ったら今度はC7、勿論Cでもいいがその7thの音はともすれば大切な響きをもたらす。気がつく人は1000人に一人くらいだけど。そしてBパートはセクシーな感じを出すために思い切り切なく弾く」こんなことを話したことがある。とてもいい曲だ”

  • Glencolmcille

“前の曲からこの曲につなげるやり方はJack Gilderから頂いたが、数あるセットの中でもとびぬけて優れているチェンジだと思う。前の曲のテキスチャーを損ねずに突然世界観が変わる、なんとも心憎いメドレーになる。いつだったか、フィークルで結構凄腕の、北からやってきたフィドラーがこの曲を弾いて、希花が後を追いかけた。終わってからおじさんが「なんだっけ?これ」希花が「Glencolmcille」おじさん「おー、そうだ。そういえばGlencolmcilleだ。良く知ってるなぁ。あんまり弾くやつはいないぞ」確かにあまり聴くことはないが名曲だと思う。ちなみに、聞きなれない名前だが    Co.Donegalにある小さな村、といっていいのかな、町といったほうがいいのかな。とに角ここから先は大西洋が広がっている「北の果て」といえるかもしれない”