Irish Music その64

The Hills of Tara   (Barndance)

  • The Hills of Tara

“実に可愛いメロディの曲だが、いろんな謂れがある。またの名をPearl O’Shaughnessy’sともいうが、彼女はスコットランド生まれのフィドラーでPaul O’Shaughnessyの母親だ、ということだ。更にPearl O’Shaughnessy’sというほとんど同じメロディをもった曲もあるが、こちらのほうは4パートあるそうだ。そしてさらに、それは2パートずつに分けて、2曲のセットとして特にDonegalあたりで演奏されることがよくあるそうだ。さらに他のタイトルとして、Fred Pidgeon’s#2というのもあり、彼自身はScotch Polkaとよんでいるというレポートもある。いずれにせよ、事細かにこういうことを調べてくれる人がいることは非常にありがたい”

 

The Flowers of Edinburgh     Hornpipe

  • The Flowers of Edinburgh

“これはホーンパイプだが、なぜかバーンダンスとしても登録されており、そしてリールで演奏する人もいる。確かにどのリズムで演奏してもいい曲だ。メロディも美しい。聞くところによると、スコットランドではリールとして、アイルランドではホーンパイプとして考えられているらしい。1740年頃には記録が残っているというから諸説あるだろう”

 

South Wind   Waltz

  • South Wind

“この曲を美しいと思わない人はいないだろう。ただあまり初心者向きでほとんどやらなくなっている。おそらくギタリストにとって非常に美味しい曲であろう。僕は、長年のアイドルの一人、John Renbournと同じフェスティバルに出ていたとき、この曲を食い入るように聴いた。美しいという言葉以外なかった。作者はFreckled Donal MacNamaraというCo.Mayoの人でホームシックから生まれたメロディ、ということだ。1700年代の話”

 

Josefin’s    Waltz

  • Josefin’s

“日本では、この曲を聴いてアイリッシュに興味を持った人が多くいるらしい。Dervishの演奏で有名になったが、作者はRoger Tallrothというギタリストで、スウェーデンのVasenというグループのメンバーだ。Dervishの録音でも確か一緒に演奏していたんじゃないかな。Dervishは初期の頃から一緒に出演することも多く、この曲もよく聴いていた。Vasenはこの曲以外にも素晴らしい演奏が多く、日本でも沢山のファンがいるようだ。ちなみに、作者は姪の洗礼を祝って書いたそうだ”