Colonel Fraser’s (Reel)
- Colonel Fraser’s
“魅力的な曲だが、パイプかフルートに適した曲だ。パディ・キーナンとはよく一緒に演奏したが、これも基本的には5パートからなる曲だ。全ての曲に於いて同じことが言えるが、ギタリストも正確にメロディを把握する必要がある。この曲は極端な話、GとDだけでもいける曲なので全ての音使いを明確に区別しておかなければならない。理由のない和音は使いたくない。シンプルなだけにその辺のことをきちんと考えなければいけない曲は他にも無数存在する。Colonel FraserはLeinsterにいたイギリス人の地主、ということだ。そして、当時の旅人パイパー(Travelling Piper)にとても親切にしてくれて、あるパイパーに新しいパイプをプレゼントしてあげた。すると彼が感謝の気持ちでこの曲を作った、というストーリーがあるそうだ。Colonel Fraserが馬に乗っている姿を見て書いたと言われている”
The College Groves (Reel)
- The College Gloves
“これも上記の曲と同様、魅力的な曲だ。8パートある、と言っていいのだろうか。最初Aパートを繰り返す以外はBもCもDもすべてのパート、おしりの2小節が違うので、4パートとは言えなかったのだ。ちなみにそのおしりの2小節はB,C.D共に同じメロディだ。これはフィドルにいい曲だと思う。1700年代後期から1800年頃のスコットランド音楽のコレクションに既に登場しているという古い曲だ”
Lord McDonald’s (Reel)
- Lord McDonald’s
“有名なMichael Colemanの作といわれる。これは4パートと言えるだろう。そのむかし、ピート・シーガーのバンジョー演奏で覚えた曲とほとんど一緒だ。その曲はLeather Britchesという。既に「その27」で書かれているが、その時はほとんどLeather Britches(Breeches)として扱っていたのでここでも取り上げてみた。尚、コールマン作と言われているが、起源はこれもスコティッシュから来ているらしい。それで、ブルーグラスなどでもLeather Britchesとして演奏されていることに納得がいく。ナイス・フィドル・チューンだ”
Stoney Steps (Reel)
- Stoney Steps
“初めて聴いたのはFrankie Gavinの素晴らしくスピード感あふれる演奏だった。キーはDだが、上記の3曲同様、コードは極端にシンプルだ。こういう曲では最も基本的な和音を使いながら、ビートで構築していくべきだろう。合いもしないコードをいろいろ使ってみるべきではない。ベースランは有効に使える”