2014年 アイルランドの旅〜ゴルウエイに戻ってから〜

7月21日(月)晴れ

ひたすら爆睡。今週からアート・フェスティバル週間らしいが、それにはあまり興味がないのでゆっくりすることにしている。

 

7月22日(火)曇り 3時頃激しい雨、後清々しい晴れ

まだ疲れが残っている。昼前からショッピング・ストリートに出てみるが、今日はえらく暑い。といえども、これは何度くらいだろうか。多分25℃くらい?でも、めずらしくすごく湿気を感じる。

しかし、6時を回った頃から涼しい風が吹いてきて気持ちよくなってきた。

 

7月23日(水)曇り

今日も珍しい暑さになりそうだ。

このところ、アパートの裏庭にパンをまいておくと、鳥達がやってくるようになった。

詳しい人だったらわかるのだろうけど、いろんな鳥がいる。

なにを考えているのかわからないが、それぞれの動作が面白い。

来る鳥、来る鳥を追い払っている奴がいた。そいつひとりだけ種類が違う。意地悪な奴だと思っていたが、数日前から足の折れ曲がった彼とは違う種類の鳥がやってくると追い払わず、食べているのをじっとみている。

良い奴なのかもしれない。

3種類か4種類の鳥がやってきて、なかなかに飽きない。

今日はひとつセッションを済ませれば休める。それも早い時間なので、週末に備えて身体を休めておこう。

 

7月24日(木)晴れ

気持ちのいい涼しい朝。こういう日に限って後から雨が降ったりするから、洗濯のことを考えるのはむずかしい選択だ。なかなかきれいなしゃれだ。(自己陶酔型)

天気はまぁまぁの一日であった。

明日からの用意をしなくては。

 

7月25日(金)晴れ

ブレンダンと11時半に待ち合わせ。これからWexfordに出かける。

彼はアイルランド人には珍しく時間に正確だ。なので、Wexfordには大体思っていた時間に着いた。

ここでは第23回のPhil MurphyWeekというフェスティバルに出る。

Co.WexfordのCarrig On Bannowという小さな村だ。パブは3つしかない。食事をできるところはMr.Spudsというファスト・フード店だけ。人の行き来するところは200メーターくらいしかない。

フェスティバルの規模は至って小さいがDonal LunnyやMartin O’Connorなどもやってくる。

僕らは明日のコンサートがメインだ。僕らの前にバンジョーのAngelina Carberryも出るようだ。

こんな見渡す限り緑の場所なので、B&Bも広くて気持ちがいい。海も近いのでブレンダンは早速泳ぎに行った。

夜、11時頃から少しだけパブで演奏したが、一体どこから人が湧いてくるのだろう。身動きが取れないほどの人で結構広いパブが埋め尽くされている。

結局戻ったら2時半を過ぎていた。一日が異様に長い。

 

7月26日(土)晴れ

昨日は極端に暑かった。といえども27〜8℃くらいだったろう。今日は昨日ほどでもないが、またしても絶好の天気だ。

晴れ男いまだに全開だ。夜までゆっくりできる。どうせブレンダンはどこかに泳ぎにでも行っているだろう。

朝は思いっきりヘビー級、アイリッシュ・ブレックファーストでお腹を満たした。そうでもしないと他に食べるところがあの、いも男(Mr.Spuds)しかない。

なかなか美味しいが所詮、いもの揚げたものだ。バーガーを食べても同じような味がするから不思議だ。

何はともあれ、コンサート会場に5時頃行ってみたら、サウンド係がいた。どこかでみたことがある男だ、と思ったら、Danuのアコーディオン奏者だ。こんなすごい奴が音響を担当するとは驚きだ。

それに8時からというのにその時点でまだ人もまばら、ミュージシャンも来ていない、ブレンダンはファースト・セットがアンジェリーナ・カーベリーだと知ると、9時頃戻ってくる、と言ってどこかへ行ってしまうし、それも驚きだ。

しかし何事もなかったかのようにコンサートは始まるし、遅れたからといって文句を言う人もいない。

この気の長さはきっと長生きにつながるのだろう。実際、大丈夫かな、と思わせる人が目一杯パブで、しかも夜中まで飲んだり踊ったりしているんだから。

そんなこんなでその日も過ぎて行った。

明日は朝7時に出発なので、終わってすぐ帰ろうと思ったら、ブレンダンが少し飲んで行こうというので1時まではつきあったが、それ以上はやめておいて先においとまさせていただいた。

案の定、2時半まで飲んでいたらしい。

 

7月27日(日)晴れ

ダブリンに向かう。またしても最高の天気。

10時半ころ目的地Howthという町に着いた。ダブリン滞在の折、一度行ったら良いと言われていた風光明媚な町に労せずして来れた。

1914年の7月26日の日曜日に、到着したAsgardという船の記念式典。この船でドイツまで武器の買い付けに行った、ということだが、ぼくらの知らなかった歴史のお話がいっぱいあるようなので、帰ったら栩木先生に訊いてみようと思っている。

僕らの演奏のあと、大統領まで来て、軍関係者から警察まで物々しい警戒の中、見渡す限り日本人は僕と希花だけで、しかもなぜここにいるんだろう、という感じで小さくなっていた。

風光明媚な港町も、あまりに多くのひとでにぎわっているので、僕らも早々に引き上げた。

ブレンダンとはしばしお別れ。僕らは一路ゴルウエイに戻った。

 

7月28日(月)晴れ

ゴルウエイ・アート・フェスティバルも最大の盛り上がりは、多分僕らが外出していた週末だったのだろう。

町も静けさを取り戻したようだ。今日からは特別なイベントはないが、きっと誰かから連絡が入るだろう。

そうでなければ、少しゆっくりしよう。正直、歳も歳だし、ちょっと疲れがたまっているかも。