Irish Music その74

The Sheep in the Boat/The Gallowglass    Jig

  • The Sheep in the Boat

“希花さん、渾身のコンサルティーナ・セット。Junior Crehanの作と言われているが定かではない。悲しくも美しいメロディーが印象的な名曲だ”

  • The Gallowglass

“意味は「外国に雇われた兵隊」ということらしい。スコットランドでの言い方のようだ。Nathaniel Gow’s Lament For The Death of His Brother というタイトルでもある。これも悲しげな美しいメロディーを持った曲だ”

 

Irish Washerwoman   Jig

  • Irish Washerwoman/Rosewood

“おそらく最も有名なメロディーを持った曲だろう。これを聴けば“なんだかアイリッシュみたい”と誰もが思うことだろう。例え一切アイリッシュ・ミュージックと無縁の人でも。それだけにセッションに登場することは皆無といってもいいくらいだ。ところが、去年のフィークルで突然アンドリューが弾き出した。それが、あまりに演奏されない曲なのでかえって新鮮に聞こえたのだ。そうしてみると結構いい曲だ。アンドリューも「みんな嫌うけど意外といい曲なんだな」と笑っていた。多分彼の持っている独特なリズム感が、そう聴こえさせるのかもしれない。ひょっとすると、クラシックの高名な演奏家がバイオリンで弾いたりすると、とんでもなく情けない曲として、僕らには聴こえてしまうだろう。アイリッシュ・チューンの中にはそんな曲がいっぱいあるが、これはその最たる例かもしれない”

 

  • Rosewood

James Scott Skinner作のご機嫌な曲。古くはThe Boys of the Loughのレコーディングで知られているが、4年ほど前のDe Dannanの演奏が素晴らしく、また再発見した曲だ”