帰ってきました

ほとんど毎日15℃前後の所から、この蒸し暑い日本に帰ってくると本当に空気の重さを感じる。

但し、今回は乗り継ぎの関係上、ドバイにも立ち寄ったので、暑さに関しては「暑いぜ熊谷」の比ではなかったような気がする。

44℃、灼熱の砂漠にそびえ立つ高層ビル。思わず「イエス!高須クリニック」と呟いてしまった。あれがドバイかどうか良く知らないが。

砂漠の彼方に沈んでいく夕陽は“アラビアのロレンス”を彷彿とさせる。

ここで暮らす人たちと、アイルランドで暮らす人達、そして日本で暮らす人たち、同じ人間なのにやっぱり環境っていろいろだな、と思わざるを得ない。

さて、日本に着いて先ずしたいこと。それは野菜をはじめ、体に優しいものを食べたい、ということかもしれない。

アイルランドの食文化についてはさんざん書いてきているのでもういいが、日本はどう考えても素晴らしい。

テレビをつければ、自称“芸人”という面白くもない連中が食べ歩いている番組か、デパ地下の食品コーナーの案内の番組か、兎にも角にも食べ物に関する番組の多いことに今更ながらに驚く。

やっぱり食に対する関心度の違いか。アイルランド人は飲めれば幸せ、というところだろう。

でも、酒に関するテレビ番組などはない。当たり前か。

野菜も肉も日本に比べれば格段に安いが、それでもほとんどすべてに於いてクオリティは日本の方が数段上なので仕方がないだろう。

僕はオート・ミール(ヨーロッパではポリッジという)が大好きなので、必ず購入するが、これも1㎏入りで200円くらい。

同じものを日本で買ったら1000円くらいするだろうか。これは輸入物だからかな。

でも結局食べきれずに鳥たちと分け合って食べていた。

そんな国、アイルランドにはもし音楽をやっていなかったら来ていただろうか。その辺は至って微妙だ。

食べ物はどれをとっても大したことはない。シャワーの出は悪い。公共のトイレなんてほとんど野っぱらでするのと変わらない。その上この国で最も大切な酒にもあまり強くない。

やっぱり音楽がなければ来なかったかも知れない。

音楽を聴くために毎年来る人たちもいるし、やっぱりこの国の音楽は魅力的なものなんだろう。

少し体が戻ったらまたアイルランド音楽についていろいろ書いてみたいのだが、時差ボケも歳のせいか、遅れてやってきているようだ。