高橋竹童コンサート

先日、ひょんな繋がりから、津軽三味線の高橋竹童の音楽会に出掛けるチャンスを得た。

隣の会場では森山良子さんがやっていたみたいで、ちょうど同じような時間帯にそちらに並んでいる人を見ると、大体僕らの世代。

こちらは僕より10~15は上の世代がほとんど。恐らく希花さんが一番若いかもしれない、というような感じだったが、一杯の人だった。

ほぼ満員御礼と言えるだろう。

まず、彼自身が苦労して録音してきたという津軽の波の音と、なかなか鳴いてくれなかったというウミネコの鳴き声が会場に響く。

そこに登場した彼が最初に演奏したのが「十三の砂山」

僕は昔京都にいたので、これは大阪の十三(じゅうそう)かと思ったことがあった。それこそ初代竹山と出会う前の話だが。

お話もなかなか落ち着いていて面白く、お客さんを引き込んでいく技術もしっかりしていると感じた。

僕にもなじみのある「津軽甚句」(どだればち)や、「弥三郎節」。もちろん「じょんから節」に至るまで、トラッドの素晴らしさを存分に味わった。

尺八や胡弓。コンサートのアクセントとしても、演奏としてもとても素晴らしく、ひとつの世界を創りだしていたようだ。

また個人的にゆっくりお話しできる機会があれば面白いかもしれない。あれだけきちんとトラッド(和楽に使う言葉ではないかも知れないが)をできる人なので話は合うかもしれない。

益々の活躍が期待できる人だ。