Irish Music その105

★Planxty Davis (Hornpipe)

PlanxtyというとO’Carolanと思ってしまうが、これは違うようだ。しかもメロディもとてもO’Carolanっぽいので初めて聴いた時は完全にそう思っていた。どうやらスコットランドの有名な曲Battle of Killiecrankieが基になっているようだ。定かではないがThomas Connellanというアイルランドのハープ奏者(長年スコットランドに居たという)が書いた曲らしい。彼は1600年代、兄弟のウイリアムと共に700以上の曲を書いた、という記事が残っている。更にもう少し詳しい記事を見つけた。1694年に出版されたもののなかに載っているらしいがそこではKilliecrankieとなっており、後にロンドンでも出版された書物も同じタイトルであるが、なぜかアイルランドではPlanxty Davisとして知られるようになったのが1742年以降。正式なタイトルとしてはThe Two William DavisesとなっておりO’Carolanの作品とされている。聴いてみると確かによく似ているが違うところはかなり違う…がよく似ている。このあたりが「O’CarolanはCopycatだ」と言われる由縁かもしれないが素晴らしい作曲者であることも確かだ。この曲はNoel Hillから習った。

★The Maple Tree   (Mazurka)

Blowzabellaからの選曲。マズルカは元々、ポーランド発祥のリズムと言われているが、確かにこの曲はリズムもさることながら、曲調もそんな感じがする。因みに作者はJon Swayne & Jo FreyaどちらもBlowzabellaのメンバーだ。