2017年 初頭に

あっという間に過ぎてゆく時間。毎年毎年「こうして過ぎてゆくんだなぁ」と思いながらも何にも変わり映えしない時を過ごしてしまう。

ま、特に困ったことさえなければそれで良し、としよう。

ところが今年は新年早々風邪をひいてしまった。もう「ファンの集い」で報告済みだが、面白いことがあったのでここに書いておくことにした。

その昔「風邪の効用」という本を読んだことがある。野口晴哉の有名な本だ。

風邪は治すな、経過させろ、というキャッチフレーズのような教えが新鮮だったのを覚えている。

若い時は「風邪だ」と思ったらすぐ走りに行った。京都御所の周りを2~3周して、汗を一杯かいて治したものだ。これなんかも「治した」というよりも、身体を動かして経過させたことになるのだろうか。

しかし、思うにこれだけ歳がいくと走りに行くのは辛い。風邪の状況にもよるのかも知れないけど、年末、結構忙しかったので、ゆっくり休んだ方がいいのかな、と思っていた。

そう思ったのが1月2日。でも3日、4日とゆっくり休んでも一向に良くならない。

もともと薬はあまり飲まないほうなので、今回も飲まずにいた。

症状はけっこう辛いものがあったので、熱を測ってみようと思ったわけだ。頭のまわりが熱かったので「こりゃ38℃」くらいはあるかもしれない、と体温計をセットして意気揚々と測ってみるも、表示は「36.1℃」

もう一度やり直しても同じ結果だ。横に居た希花さんが「あたしも測ってみよう」と言って測った表示は「37.6℃」

なんで風邪ひいて熱があるはずの僕の方が低いんだろうと、よくよく考えてみたら、僕は普段から平熱が低いのだ。大体「35℃台前半」しかない。

希花さんはまるで小動物だ。

ま、取りあえず医師免許はあるので、こういう時は来ていただくのだが、結果「あーせい、こーせい!あーするな、こーするな!」だの、うるさいことを言ってとっとと帰っていく。

でもおかげで(おかげかどうかは良く分からないが)7日には「七草粥」も作って元気は回復した。

僕の2017年は風邪で始まった。