クロウハンマーと記憶

最近、このクロウハンマーにまた目覚めてきた、と書いたのはもう1年半も前のことだったようだ。

段々慣れて来てはいるが、こればかりをやってもいられないので、なかなか難しい部分もある。と、これは単に言い訳に過ぎないのだが。

というのも、若いころはこればっかりやっていたのだから、根気がなくなっているのだろう。

今のところとても気に入っている曲が数曲あるので、それらを記録しておかないと忘れてしまう。

なんせ、アイリッシュ・チューンと同じで数千曲ありそうなので、さっき「お、いいな」と思った曲でもすぐ忘れてしまう事がよくある。

しかし、多くのオールドタイム・チューンはアイリッシュ・チューンのようにメドレーで次から次へと演奏されるような形式は取らない。

10回も20回も同じことを繰り返す。ほぼ同じメロディーを20回も繰り返すほどの気力と、ある意味、体力も必要になってくる。

バージニアのオールドタイム・フィドラーズ・コンベンションでは4日間に30分位しか眠らなかった記憶がある。倒れている暇があったら曲を覚えるために常にミュージシャン達と一緒に居なければならない、と考えたのだ。

クロウハンマーバンジョーに於いて面倒くさいのは曲によってチューニングを変えなければならないこと。面倒と言うよりはややこしい、といったほうがより当たっているかな。

ギターではいちいち変えるのは面倒だから、と言って全てDADGADで済ませているが、やはりブルーグラス系のものはそれでは雰囲気が出ない。

何はともあれ、最近は「Farewell to Trion」「Cold Frosty Morning」などが気に入っている。

最初の曲はgCGCD(ダブルCチューニング)2曲目はgDGCDのチューニングだ。これも書いておかないと忘れてしまいそう。

「All Young」と言う曲は2曲目と同じ、通称マウンテンマイナーというチューニング。

「Through the Old Caw Over the Fence」という気の毒な曲はgDGBDのスタンダード・チューニング。「Red Haired Boy」もだ。「Possum Up a Simmon Tree」「June Apple」も。

「Kitchen Girl」はマウンテンマイナー

少し前になんかややこしい曲を覚えたはずだったが、使ったこともないチューニングだったので、すっかり忘れてしまった、というものもある。

医師曰く「思い出そうと努力することが大切」らしい。

多くの場合の、あれどこやったっけ?あのひと誰だっけ?など、そして一般的な疑問も出来る限りネットに頼らず思い出すことにしているが、無理なこともある。

ここでは申し訳ないが自分のために、自分の記憶を辿って書いているわけだが、今のうちにレパートリーを書き留めておかないとやばいことになるかも。

でもあんまり情報をインプットしないほうがいいだろうか。

もう記憶ボックスも端っこの方は破れてきているのかもしれないから。