2017年 アイルランドの旅 2

8月1日(火)ダブリン。曇り。気温13℃。

ゴールウエイから「和カフェ」のオーナー、早川芳美さんが、預けてある僕の楽器をわざわざ持ってきてくれた。朝早かったのに本当に感謝です。

しばし再会のコーヒーで話が弾んでいると、キアラン君が来てくれた。

今回も彼のところにお世話になる予定だ。

全く変わらない景色を見ながらカーロウに向かう。時折雨がサーっと降り、左側は太陽がサンサンと輝き、右側は真っ黒な雲で覆われている、そんな空を見ながら。

キアラン君の家はヒーターがついていた。

今晩はニューヨークから来ているDana Lynに約15年振りに会うことになっている。

それも、偶然ここからすぐ近くの友人宅に彼女が滞在している、というのだ。

そして、それも今日、明日まででニューヨークに戻るという。なので、本当に偶然が重なってやっと会えるのだ。

電話すると、懐かしい声がした。早速、キルケニーでセッションがあるからそこで会おう、という話がまとまった。

滞在先は、以前ソーラスでアコーディオンを弾いていたMick McAuleyの家だ。それも偶然、キアラン君の家にも時々やってくる仲だったのだ。

セッションは彼がホストを務めるもので、彼の兄弟、Anthonyも来る、という。

かくして、午後8時、キルケニーに向かった。

パブに入るとすぐのところにDanaが立っていた。なんだか大きくなったみたいだ。僕が縮んだのかもしれない。

時の流れを感じたが、すぐセッションの始り。曲の間にむかしの話を色々したが、とても時間が足りないので明日も会おう、いう話になった。

そして、10時半頃解散したが、さすがアイルランド人のキアラン君、もう一軒寄って行こうと言うのでこちらも勢いで付いて行った。

場所はキアラン君の生まれ育った街のローカルなパブ。ここからなら多少飲んでも捕まる事はないし大丈夫だ、といって多少どころではないギネスを

あおって帰って来たのが1時ちょっとまわった頃。

さすがに眠くなって来たが、かえってこれくらいの方がバッタリと眠れて良かったのかもしれない。

8月2日(水)カーロウ、バグナルスタウンのキアラン宅。 曇り 気温10くらいか少し寒い。

朝、それでも7時に起きて外をみると小雨が降っているようだが、すぐにあがりそうだ。キアラン君の洗濯物が庭ではためいている。

多分、3日ほどあの状態が続いているのだろう。

アイルランド人の動物的勘というやつで大した雨はしばらく降らない、と予測しているのだと思う。

2時半頃DanaMickがワインとアップルパイを持ってやって来た。

彼女はずっとベジタリアンで通している。そういえば日本に来た時もいろんな所に食べに連れて行ってあげようと言っていた省ちゃんが困っていたのを

思い出した。

なので、キアラン君はベジタブル・カレーとチキンの焼いたものと別に2種類を用意してくれた。それと定番、ベイクドポテト。

話は限りなく続いて結局、最後のアップルパイが終わった頃には9時を少しまわっていた。

Danaは明日、朝7時にダブリン空港に行かなくてはならない、と言っていたが、ちゃんと起きられるだろうか。

日本に行く時、家に忘れてきたパスポートを取りに戻ったことを思い出した。

無事にニューヨークに帰れることを祈って、そして再会を願ってこの日は別れた。

IMG_7260