オリジナルコンディションが良いか、それとも…。

楽器を手に入れる時、まず一番に気にするのが、僕の場合ならそのイントネーションだ。

出来得る限り正確なのがいい。勿論、フレット楽器の場合、ピッタリという具合にはなかなかいかないが。取りあえずネックのそり状態を確認する。

お店で売っているものではよほど安価なものでもない限りはその部分はそんなに気にしなくても良いかもしれない。

あとは持った感覚、ネックを握った感覚などからみていく。

比較的新しい楽器だったらそんなに気にするところはないが、古い楽器などはその上、指板の減り具合、フレットの減り具合などを確かめるが、ここで結構気にする人が多いのが、オリジナルコンディションかどうかだ。

忘れていたが僕はあくまでギターやバンジョー、マンドリンと云った楽器について書いている。

僕の場合、オリジナルかどうかはあまり気にしない。ただ、やっぱりマッチしているほうがいいことは確かだ。

あまり気にしないといえども厄介なのが糸巻きだろう。流石に100年も経った楽器でオリジナルのものが付いていると、その作動については気にする。できれば取り替えたくない。

特に1900年代初期のギブソンマンドリンA4などは美しい模様の入ったペッグが付いている。これは多少新しいものより硬くなっていたりするが、潤滑油などで少しずつ調子を整えていけばそんなに問題なく使えるものもある。

マンドリンに於いてはピックガードなども取り外されてどこかへいってしまったものもある。ブリッジも変えられたものもある。

それらはあまり気にならない。

バンジョーだが、僕はほとんどオリジナルかどうか気にしない。何故って、オリジナルコンディションだったらべらぼーな値段になってしまう可能性があるからだ。

それよりもできるだけマッチしたペッグと好みのテイルピースが付いていれば、コンバートされていようが、ポットなどを多少改造していようが、自分の好きなタイプのインレイであったり、指板がエボニーであったり…と云ったところに注目する。

その上、値段が許容範囲かどうか、それは大切な決め手となる。

ギターに於いてはピックガードが変えられていたり、ペッグや、ブリッジまでもが別のものに変えられている場合もあるし、表板そのものが修理されて変わっているものがある。裏板でも同じことが言える。

しかし、それでも自分に合っていて満足できるコンディションで値段も許容範囲だったら良いと、僕は思う。

究極、オリジナルコンディションであるかどうかはあまり気にしない。今、自分にとって最良のものを良しとする。そんな感じかな。-