Irish Musicその158

If Ever You Were Mine     (Waltz)

モーリス・レノン作の美しいワルツ。彼とはロングフォードのフェスティバルで初めて会って以来、何度かアイルランドで出会っている。彼の在籍したバンドStockton’s Wingは最もよく聴いたバンドのひとつだった。ムービングハーツ同様、シンセやドラムを起用した斬新な音づくりには興奮したものだ。しかし、ムービングハーツよりはトラッドに近いスタイルを持っていたと感じる。Paul Rocheのフルートとレノンのフィドル、そしてKieran Hanrahanのバンジョーが核となっているので、それなりにトラディショナル・フィーリング抜群の演奏が楽しめるバンドだった。バンド自体は1977年に結成されている、というので、まだナターシャーセブン全盛の頃だ。

Julee Glaub というノース・カロライナ出身のシンガーが歌っているものもいい。タイトルは逆の意味みたいになっているところが面白いが。You Will Always Be Mineというその歌、同じくStockton’s Wing のメンバーであるMike Hanrahanが歌詞を付けている。