ベランダにはサウナがある

こんなタイトルの小説がありそう。

クーラーの効いた部屋を一歩でると外はサウナだ。その昔70年代くらいかな、サウナには7人の会の面々とよく行ったものだ。

今はわざわざ行く必要もないくらいの気候だ。僕の部屋だけではなく、誰にとっても外は天然サウナだ。それも夜中になっても。これはきつい。

僕は暑がりだけど、割と平気なのは海に比較的近いところで育ったからかなぁ。

高校時代などは友人たちと夜中でさえも海に行って泳いだりしたものだ。

やっぱり若者は無茶をするなぁ。今ではとてもできない。

暑いより寒い方が好きだけど、夏は暑いものと思っているので、普通に汗をかいてもあまり苦に感じない。

そして驚くほどに体の表面が冷たくなる。これは汗をかく人全般かもしれないけど。

なので、かなり暑い日でもクーラーなしで、暑いなと感じたら頭から水をかぶる。

そうしたら体がすぐに冷える。

そこでベランダのサウナに入ると(出ると?)結構気持ちいい。

僕はここしばらく、お昼はクーラーをつけていない。やっぱり勿体ない前提の昭和の人間かな?

そうしてお年寄り(自分もか…)が熱中症になるのだろうけど、やはり暑いと思ったら、すぐ水をかぶったり、冷たい水を飲むなりするだけの体力を残しておかなければいけない。

それにしても暑い。

そんな中、消費税を上げる、なんていう話が出ていることを聞いてのけぞった。

それより、お前らの給料を減らせ!ボーナスなんかもらっている場合じゃないだろう!と、またテレビに向かって叫んでしまう。

少しは外を歩いて天然サウナの中で働いている人たちの身になって考えてみたらいい。

今年は五山の送り火を見るために早々アイルランドから戻って「そうだ!京都に行こう」と思っていた。が、このありさまだ。

かくしてテレビで観ることになった。それでも荘厳な雰囲気は伝わってきた。

京都に暮らしていた頃は毎年のように生で観ていたんだろうなぁ。

今回は、ご先祖様の中にも自粛を余儀なくされて帰ってこなかった人がいるかも…。その中でなんとか都合を付けて戻ってきた人が感染して帰ってあの世でコロナが流行らなければいいのに…なんて不埒ながらも馬鹿げた想像をしながらテレビの画面に見入ってしまった。

やはり伝統行事は素晴らしい。

日本も世界に進出していくためには、伝統をもっと大切にする考えを持たなければ、ただの浮ついた国になりそうだ。

政治家がお笑い芸人とコラボして喜んでいる場合ではない、と思うのは僕だけだろうか? さて、ちょっとサウナにでも入るかな