やっぱりアスリート達の活躍を観るのはいいものだ。みんな素晴らしい。
まだ始まったばかりだが、僕にはあの日本のトップに言って欲しかった言葉がある。
その前に、田中均氏の分析を借りれば、説明しない、説得できない、責任を取らない。
この精神をずっと貫いてきたトップ。前の人からそうだったが…。
まず、説明しないのはいろいろ後ろめたいことを隠すためだろう。オリンピックに限っては利権のこととかいろいろあるのだろう。それにコロナだ。
反対する人がいるのも当然のことだ。
しかし、出来得る範囲でいいので、一生懸命説明をする、というような姿勢は全く見ることができない。常に逃げの態勢で、そこを突かれればキレる。
自分の子供の頃のオリンピックの想い出なんかどうでもいい。
ただ、一言こう説得して欲しかった。
「アスリート達の夢を叶えてあげるために皆さんの協力がどうしても必要です」
そんな事も云わず「私たちにとっての挑戦だ」みたいなぬるま湯につかっている奴には似合わない言葉を発する。
最後に「私が責任を取る」と言えばいい。
だからって「責任取れなかったじゃないか」とは云わない。もしそこまで強い意志が見受けられたら、のはなしだが。
ずっと責任を取らずにやってきたのはできるだけ長くぬるま湯に浸かっていたいからなんだろう。
そこまでくると彼らにアスリートの事を語る資格はないが、これでまた喜んで国民栄誉賞なんていう話になるのかな。
この大会の開催に感謝しています、と云うアスリート達、彼らの純粋な気持ちに水を差す気はない。
目標に向かって一生懸命な彼らの姿は、正座してでも見せていただく価値がある。
それに引き換え、今日も記者からの問いかけには一切答えず、うつむいて背中を丸め、足早に涼しい車に向かって逃げてゆく総理大臣をテレビで観る。
無責任を競ったら間違いなく金メダル確実だ。