クリスマス

またまたやって来るクリスマス。

先日、ドクターサウンドの小林君から写真が届きました。

そこにあったのは、ギブソンバンジョーが2台。クリスマスの支度はお済ですか?というメッセージだったので、また「お客様のご購入をお待ちしております」という事かな、と思いながらよくよく見てみると…分かりました。

インレイがリース(Wreath)だったのです。

坂庭君が「何だ、このはてなマークみたいなのは」といった物です。

今や日本でも当たり前になったリース。いや、ギブソンバンジョーの事ではなく、クリスマスの飾りとしてのリース。

ま、日本の正月のしめ縄とか門松みたいなものかな。

クリスマスも僕ら日本人にはあまり関係ありませんね。あ、そうではないか。宗教上の事だから日本人には、というのは間違っているな。

しかし、何が楽しみかと云うと、やっぱりケーキだった。もちろん子供の頃は。

必ずケーキをもって現れる、父の顧客であったおばさん。渡辺さんと云う人だったが、その渡辺さんのケーキが毎年待ち遠しかった。

ある時からアイスクリームのケーキだったような記憶があるけど、僕は普通のケーキのほうが好きだった。

そしてある頃から来なくなったけど…まだ1950年代の話だ。

今年はケーキでも作ってみるか…と思うがやっぱり買ってきた方が簡単で美味しいはずだ。

かなり前、ナターシャーで敏子さんが一緒にツアーに参加していた時、ちょうどクリスマスイブだったかな、新幹線に乗って京都に帰る車中で、彼女が小さな箱を持っていて、一人でクリスマスケーキを食べる、と言っていました。

僕と省ちゃんが何気なしにその姿を見て、ひとりで食べるの?寂しくない?でも、なんか可愛らしい…みたいなことを言ったら急に泣き出してしまったことがあったなぁ。

後で、俺らなんか悪いこと言っちゃたかな。メリークリスマスだけで良かったのかも、なんて反省したのを覚えています。

クリスマスケーキというと、渡辺さんの豪華な甘い想い出と、敏子さんの可愛らしくもほろ苦い想い出が蘇る。

ケーキはさておいて、今年はどんなクリスマスになるだろうか。