アイルランドの旅から振り返る10年  #8

2018年、この年は春にもアイルランドを訪れた。アブダビからベルギーに飛んだが、そこで待ち合わせ時間が長かったので、アントワープの駅を観に行った。

あんまりこういう事では感動しない僕でもその美しさに目を奪われた。

カーロウに着くと、また素晴らしい緑に囲まれて、当たり前のことだが、またいつもの朝がやって来る。コケコッコ―の後、ウサギが走り回り…。そして、なんだか北朝鮮が盛んにミサイルを発射している、というニュースを見ながら、この当たり前の朝が普通にやって来ることがなんと素晴らしいことか、なんて思っていた。

日記には、核戦争なんて起きたら…とも書いていた。

また、春ということもあり、セントパトリックスディもあったので、キアラン君の住む小さな町、バグナルスタウンでの小規模なパレードにも参加した。

小規模なだけに、沿道には知った顔ばかり。小規模なだけに、凄く恥ずかしかった。そして次の日、なんと3月18日は大雪がこの辺を襲った。

サマータイムが始まる一日前の24日はティム・エディのコンサートの前座としてキアラン君と3人で演奏した。

そうそう、ギターのワークショップをしたのもこの年だったがこれはとても難しい。やっぱり教える、というのはまた違う才能なんだろうな…っていつも感じている。だがいい経験にもなる。

帰りはベルギーに寄り、また素晴らしい景色に見惚れてしまった。

ヨーロッパの建造物というものには、そのセンスの良さをたっぷりと感じ、何とも言えない美しさをこの上なく感じるが、外国人が日本のお寺や神社を見ても同じように、また違った感覚に浸るんだろうなぁ。