どう考えてもこの国の不思議な当たり前が、おおらかなのかあまり考えていないのか、大した事ではないのかよく分からない部分がある。
ずっと前にも書いたけど、パンの売り場に吊り下がっていたトング。どちら方向にも届かない。
ちょっと考えれば分かるはずなのに、結局みんな手で掴むしかない。
先日、瓶詰めのチリペパーを買おうと思い、売り場を見たらパウダーはあったが、僕が欲しかったフレイクの物がない。
ふと後方を見ると、さっきまで誰か店の人が働いていただろうワゴンのところに乱雑に、見るからにやりっぱなしの物が置いてあった。
それらの中に僕の欲しいフレイクの物があったので、これは多分これから棚に並べるんだろうな、と思い、しばらく誰かが来るのを待っていた。
が、一向に来る気配がない。
えい、ここから搾取してしまえ、と思い、10個ほどが一緒になっているパーケージを破って一つ手にとってみた。
すると蓋がちゃんと閉まらない。プラスティックのパカっとなるやつ。他のも手にとってみた。これもダメ。全部ダメ。
さては、それで置いてあるのかな、と思いきや、次の日、そのまま陳列されていた。
ところで、僕は使いかけの容器でちゃんとしたものを持っているので、そこから一つ拝借したが、決して「あ、一つ足りない」なんていう番長皿屋敷みたいなことにはならないだろう。
また、よくあるのが値段表。ずらっと並んでいるものの中から僕の買おうとするものだけが何故か値段が書いてない。
いくつかそのために値段を調べる機械が置いてあるが、みてみるとどれも故障中。
希花さん怒る「これ、意味無くね」
レジなどでもやたらと要領が悪い。
店員がアホなのか客がアホなのか、システムが悪いのか…いや、働いている人に対してあまり失礼なことは言えないが、どうみても一生懸命働いている様子はこれっぽちも見えないことが多い。
日本のコンビニのように、ちょっとでもレジが混みそうな気配が見えただけでも店員さんがすっ飛んでくるようなことは一切と言っていいほど無い。
結局それでも誰1人なんとも思わないことでこの国は成り立っているのかもしれない。
アメリカも「我が道を行く」だが、流石にそこまででも無いような…いや、南部とか行ったらそんな感じもあるかな?しかし、この国は全体的にそんな感じ。