今日は珍しい人と立ち話をした。
僕がゴールウエイに頻繁に来るようになったのは2011年から。
その頃からパブ「チコリ」の前で毎日のように見かけるおじさん。
どこか、ダブリナーズのルーク・ケリーのような風貌でいつも同じところに立っていた。
一度だけ「あんたルーク・ケリーかと思ったよ」と話しかけたことがあったが、それも7~8年前かな。
そのおじさんが今日は正面から歩いてきた。
とても細い道だったので、お互い顔を合わせて何気なしに立ち止まって会話が始まった。
驚いたことにおじさん、僕よりも4歳若かった。
カーリーのかなり少ない白髪、真っ白なモジャモジャの髭。赤ら顔の、でもよくみると酔いどれおじさんではない。
それに、何かユニホームみたいなのを着て、道路に落ちたゴミを集めていた。ボランティアではなくれっきとした仕事のようだ。
70まで働いた方が年金がいいはずだ、と言いながら。
また、早くに仕事を終えるのもいいけど、せいぜい最初の1年は楽しく暮らせても、2年目からは何もやることがなくなって、3年目からはまた飲み始めて人生終わるかも知れないので、出来るだけ長く働きたい、と言っていた。
今までただの暇な飲んだくれかと思っていたが、とてもしっかり話をする人で少々驚いた。
とてもわかりやすい英語を話す人で、こういう人は外国人と話をするのが慣れている、とか、そこそこ学のある人という印象だ。
しまった。名前を訊き忘れた。
ま、どうせまた明日会うかも知れない。いや、今夜かも。