今夜、近くのパブでラテンパーティがあるらしい。
毎週水曜日ということなので、何か特別なイベントではなさそうだが、希花さんがラテン系の友人に誘われて行ってくるらしい。
きっと「テキ~ラ!」なんて言いながら大騒ぎするんだろう。
ラテン系はとことん陽気だ。ヒスパニックもそうだ。
僕はメキシコ人とは良く行動を共にしたが、あ、チリ人もペルー人もいたか。ブラジル人はあまりいなかったかな。
僕がいた頃は「ラ・バンバ」が大流行りでどこにいっても「ラ・バンバ」だった。
映画館にも観に行ったが、その時、ラテン系やヒスパニックの生徒たちを連れた先生、多分映画鑑賞会だったのか、そんな子供たちと一緒になった。
小学生だったと思う。
映画の終盤、主人公のリッチー・バレンスが死んで、その兄貴が大きな声で泣くシーンになると、女の子の大きな泣き声が響いた。
アメリカの映画館は面白い。観客の反応が少し日本とは違う。
「Platoon」を観に行った時には、いかにもベトナム人のティーンエイジャーが数人いて、あらゆるシーンで「Fu…you!」と、それも立ち上がっての大騒ぎ。
「Casualties of war」も同じく、ベトナム人の子供たちが大騒ぎしていた。
こんな映画が上映されるなんて、もうベトナムも過去の話になっているのかな、と感じたものだ。
どうだろう。さすがに命からがら家族を連れて逃げてきた世代はあんまり見かけなかったかな。
ベトナム人の同僚はいっぱい居たのでベトナム戦争の話は沢山聞いたが、それらについてはすでに「アー・ユー・オープン?」で書いているので、それはさておき、なぜこんな話になったんだろう。
あーそうだ。ラテンパーティからだ。
日本人は基本的にパーティとかあまりやらない民族ではないかと思う。もしかしたら最近は変わったかもしれないけど。
アメリカではいろんなパーティがあった。
クレズマー音楽のパーティではみんなが輪になって踊り、さしずめ盆踊りのような光景が室内で繰り広げられていた。
近くにロシアンレストランがあって、そこでも聴いたことのあるロシア民謡が流れ、年老いたカップルが沢山踊っていた。
ユダヤ教のパーティでは僕までヤマカを被らされた。簡易的な白いものだったが。
とにかく海外にいるといろんな人種との交流が盛んに行われ、そこでは興味深い話が色々聞けてそれはそれでいい経験になる。
またラテンパーティでのみんなの飲みっぷり、踊りっぷりの話を聞いてみよう。