シェィマスが逝った。
そんな衝撃的なニュースがアイルランドから飛び込んできた。
弟のブレンダンとの繋がりで、随分…いや、お世話になったわけでもないが、ことあるごとに顔を合わせては訳の分からない冗談を真顔で言っていた。
2011年には彼らの地元でのコンサートに出演させてもらっている。
シェィマスの娘さんやブレンダンの子供たちも一緒だった。
シェィマスの歌声が教会に響き渡り、ケリーの夕焼けの中に溶け込んでいった。
2014年には庭先に止めてあった彼のヴァンのラジオから流れてきたJoshua’s Dreamも僕らの大切なレパートリーとなった。
2018年、フィークルで帰りがけにつかまって、彼と「上を向いて歩こう」を演奏したのは、ちょうど御巣鷹山の日だった。
そして2022年、3年ぶりのフィークルで出会った時は元気そうにまた訳の分からない冗談を言っていた。
そんな彼もまたアイルランドの国宝級のミュージシャンであった。
73歳。同じ歳だね、と語り合ったこともあった。