2023年アイルランドの旅 16

美味しい「やぶきた茶」をいただいたので朝から飲むことにした。

いつもはコーヒーだが、日本茶もたまに飲みたくなる。

そんな中でも「やぶきた茶」は力を込めて淹れたい一杯だ。

調べてみると、生みの親として、杉山彦三郎という人物の名前が出ていた。

もちろん静岡の人。

杉山姓は静岡に多いと思う。小学校の頃からクラスに2人や3人は杉山が居た、と記憶している。

「やぶきた茶」…ま、日本茶としておこうかな。日本茶は偉大だ。

それは多分に、僕が日本人であるのと、静岡人であるからだろうが。

それにしても、大福相手にコーヒー、みたらし団子相手に紅茶、なんて考えられないけど、ケーキに渋い日本茶は…それは僕だけだろうか。

余談だが、醤油も偉大だ。

前にも書いたかもしれないが、寿司はソースでは喰えたもんじゃない。でも、ハンバーグだって大根おろしと少しの醤油で、とんかつだって、ステーキだって、残りの天ぷらだって、コロッケだって、醤油で食べられないものはない、と、これも日本人だからかも知れないな。

さて、「やぶきた茶」やっぱり美味しい。

ここは硬水なので比較的風味が出にくい感はあるが、それでもこれだけ美味しいのだから大したものだ。

ただ、惜しむらくは、僕がコーヒーカップしか持っていないこと。これは何とかせねば。

以前、トニー・マクマホンがサンフランシスコで、ちょっと安価なメニューの並ぶリーズナブルなレストランに入ってワインをオーダーしたらワイングラスではなく、コップで出てきたらしい。

彼は怒り心頭ですぐ店を出たそうだ。

ワインはヨーロッパの人間にとっては、何で飲んでもいい、というものではない。

ギネスを紙コップで出されたようなもんかな。それ、僕でも嫌だな。

ざるそばを頼んだらフォークが出てきて、箸はない、と言われたようなもんかな。

食文化はなかなかに奥の深いものがある。

ずっと昔、テキサスで友人と飲みに行って、よくわからなかったので適当にオーダーしたら、毛虫(芋虫?)入りのテキーラが出てきた。

これなんかは、そういうものだったのだが、予想もしていなかったのでぶったまげたもんだ。

友人が「前にどこかで、フレンチフライにマルボロの吸い殻が混じっていて、ウェイターを呼び、悪いけど俺、マルボロは吸わないんだ、って言ったら、そのウェイター、すみません。すぐセイラムとお取替えします。ってなかなか面白いやつだった」

これなんか良い話だなぁ。そんな風にしてその日初めてあった人とのコミュニケーションが取れたらあんまりしょうもないトラブルなんて起きないだろうな。

なんのはなしだったっけ。

あ、そうだ、後で湯のみ茶碗として使えそうなものを見に行ってみようかな。

もしかしたら、ジャスミン茶とかウーロン茶を飲むような、ドラゴンが描かれた蓋付きのケバイ色の物はあるかもしれない…って。う~ん…?それもちょっと…。