昨夜、あまり点けないテレビを何気なく点けたら「お宝鑑定団」をやっていて、その中でとても面白いことに遭遇してしまった。
ある人が、レッド・ツェッペリンのサイン入りアルバムを出してきた。
特に興味があるわけではなかったが、どんなものだろうと思い、そのまま見ていた。
彼はまだ若かったので、彼曰く「僕の親父さんが彼らの来日時に彼らの宿泊先まで押し寄せていってもらったものらしいです」と。
そこで僕は身体を乗り出してしまった。
2017年に「ザ・ナターシャー・セブン最初のレコーディング」という記事を書いたが、その時のことが書かれている。
宿泊先はヒルトンホテル。録音は1971年の9月24日からのスタートだった。
多分、前日か前々日にホテル入りしていたと思われるが、ヒッピー然とした外人がウロウロしていた。
僕がロビーにいた時、周りを歩いていたのだが、その時の事。
以前のコラムで「まだそれほどのビッグネームではなかった日本では押し寄せるファンもいなかった」というような事を書いたが、わずかに一人か二人、明らかにアルバムにサインをしてもらっている日本人が居たのを記憶している。
そのことについては書かなかったが、彼の親父さんの話を聞いていて鮮明によみがえってきた。
確かにいた。彼らの処に駆け寄ってサインをもらっている人が。
僕自身、彼等のことを知らなかったのだから考えたら非常に残念なことをしたものだ。
なぜならばそのサイン、160万!という値段が付いたのだから。