2012年アイルランドの旅 ~7月19、20日 リムリック~

7月19日 曇り。相変わらず上着が必要なくらい涼しい。

お昼はゆっくりして、夜、ドーランズというパブに出かけてみる。地元の人が薦めてくれた、“音楽だったらここだ”という処。

中に入ると、華麗にアコーディオンを操る若者とフィドラーの女の子がいた。早速自己紹介して座ると、ジェリーからメールだ。「ドーランズというところに行くから来い」すかさず「今来ている」と文章を作った矢先、ジェリー様一行がエデル・フォックスの大きな話し声と共に入ってきた。

それから先は特筆すべきこともない。いつにも増して、ジェリーのフィドルがうねり、エデルの声とコンサルティーナが響き渡りる中、夜も更けていく。

しかし、みんな朝からかなりのスケジュールをこなし、教えられるほうだけでなく、教える側も疲れているだろうに、やはり強靭な体力と、これが生活、人生、その全てなんだろうな、と思わざるを得ない。

 

7月20日 くもり時々晴れ

今日はメヘルの最終日に行われるコンサートにジェリーが招待してくれた。会場では楽器を持った子供たちがいたるところで練習している。

ここで学ぼうとする子供たちはもうかなりの凄腕だが、いつになっても基礎というものを忘れることがない。だからこそ、こうして強化合宿に参加して、他のプレイヤーの演奏も聴き、普段会うことの出来ない伝説的な教師たちの指導を受けることがいかに大切か、ということも分かっているのだろう。

恐るべきガキ共だ。

この日、教師のひとりであるフィドラーのマナス・マクガイヤーを見た(聴いた)。ムーヴィング・クラウド以来の好きなフィドラーだ。

ジェリー・オコーナー、ちょっと体をこわし、大変だったらしいけどいつまでも元気でいいおじさんぶりを発揮して欲しい。

貴重な体験をありがとう。