ヴェトナムコーヒーのフィルターをお土産にもらった。
マイクが自慢気によく飲みに連れて行ってくれたもんだ。
そんな事を想い出しながら、ゆっくりとドリップされていくコーヒーを眺めていた。
それでまたいろんなことを思い出した。
ある時、省ちゃんがコーヒーのミルを購入。
「この挽いている間がなんともええんや」と、本当に嬉しそうだった。
そして数ヶ月経ったある時、それは電動のものに変わっていた。
「面倒くさくなってきた」とあっさりそう言った。
イノダにもよく行ったなぁ。京都人の定番かな?
なんか、家から(東寺)意気揚々とバスに乗ってイノダに着いて、深々と椅子にもたれて、ふと見たらチャックが全開だった、なんて事が有ったらしい。
「わし、泣きそうでしたわ」と言っていた。
あいつ、結構そういうところが…まぁ、それも含めて英語で言えばHe is a so in Character!!と言ったところだ。
自分の事で言えば、コーヒーはあまり好きな飲み物ではなかったが、最近は毎日2~3杯は飲む。
アメリカの新聞で「コーヒーを一日2杯以上飲む人の自殺率は低い」なんていう記事を読んだ。
コーヒー屋さんのある意味、陰謀?(策略)だろうか。
そう言えば、別な新聞でアニサキスの拡大写真を記事にしていて、これは肉屋の陰謀、強いては日本人に対する差別か、と思われた。
事実、記事には生魚なんてとんでもない、とすし屋排除的な文言も見受けられた。
陰謀でそんなことも思い出したが、コーヒーはゆっくりゆっくりと落ちていく。
ヴェトナムではこの時間を楽しむ、という話だが、僕の様なせっかちには向かない。
しかしながら、放っておけばいいんだし、ま、その間に他の事をすればいいのか。
いや待てよ。
これはアイスコーヒーとして飲むんだったらいいけど、そのままだったらえらくぬるいな、なんて思っていろいろ調べたら、ヴェトナムは暑いのでほとんどアイスコーヒーとして飲む、と書いてあった。
あれ、マイクと飲みに行った時もそうだったかな?なんていう疑問もわいたが、確かにこのコーヒーは練乳を入れてもかなり濃い。
このフィルターをくれたニャンちゃんにもいろいろ詳しい事を訊こうと思ったら衝撃的な答えが返ってきた。
「あたしコーヒーが嫌いなので全然飲まないです」
なんじゃそりゃ…?