8月11日 曇り。いい風が吹いて涼しい。
ホステルのキッチンを使って豚の生姜焼きを作ってみた。醤油とはなんと偉大な調味料だろうか。
ごはんも炊いた。納豆でもあったらもっといい。
若い頃、初めてアメリカへ行った時には、2週間毎食ハンバーガーでもなんとも思わなかった。でも、40歳もこえた頃からやっぱりごはんが食べたくなった。
結婚式の仕事に出かけた時などは、どんなに手をかけたケータリングの食事よりもお茶づけが食べたかった。
そんな話をしながら食事を済ませ、9時からのジョセフィンとのセッションのために少し昼寝をすることにした。
これじゃあ太るだろうなぁ。
彼らとのセッションはいつでも楽しい。ジョセフィンはセンスがとてもいい。口でなかなか説明できないので、いつか日本に呼べたらな、と思っている。
終わってショッツで飲んでいると激しい雨が降ってきた。やっぱりアイルランドだ。でもあと少しでお別れかと思うと寂しい。
ジェリーがにこやかに言った。「忘れるなよ。来年は君達ふたりがここのセッションホストだ」
少し小降りになったので、ジェリーに別れを告げて店を出た。雲の切れ目から少しだけ星が顔をのぞかせていた。また3時過ぎていた。