Irish Music その4

Chief O’Neill’s Favourite/The Galway Bay(Hornpipe)

★     Chief O’Neill’s Favourite

“おそらく、最も多くの録音がのこされているホーンパイプのひとつだろう。親しみやすいメロディと、Bパートで突然雰囲気が変わることで、人気があるのかもしれない。ところで、この人(オニール)は19世紀後半から20世紀に渡る頃のシカゴの警察署長だった人で、驚異的な記憶力で多くの曲を収集していた、とされる”

★ The Galway Bay

“Gマイナーで演奏されることが一般的なとても美しいメロディを持った曲。日本ではあまり聴くことがないが、実に多くの録音が残されている。Tommy PottsはDrunken Sailorを録音しているが、出だしはどう聴いてもこの曲だ。おそらくメドレーだと思うが、どちらもとても美しいメロディで希花のフェイバリッツでもある”

 

The Choice Wife/The Humours of Whiskey(Slip Jig)

★     The Choice Wife

“実に多くのタイトルを擁する曲でアイルランド語でAn Phis Fhliuchというらしいが、アメリカでもThe Choice Wifeのほうが一般的である。5パートの力強い曲”

★     The Humours of Whiskey

“ずいぶん前からとても好きだった曲。Altanで最初に聴いたかもしれないが、僕らのこのメドレーは実に気持ちのいい運びになっていると思う。Bmベースの曲だがEmで演奏する人も多くいるようだ”

 

The Twelve Pins/Kilty Town(Reel)

★     The Twelve Pins

“Connemaraの山の名称らしいが、Chalie Lennon作の素晴らしい曲で、日本の演奏家たちにはあまり馴染みがなさそうだが、希花のフェイバリッツのひとつ、ということだ。とても明るいメロディを持っている”

★     Kilty Town

“これもCharlie Lennonの作品だ。セットで演奏されることがほとんど。Frankie Gavinが素晴らしい演奏を残している”

 

Gypsy/Cavan Pothles(Tune)

★     Gypsy

“Lord of the Danceの中に登場した曲。Ronan Hardimanの作であろう。実際は管楽器で演奏されたものだったが、Gillian Norrisのとても官能的なダンスとともに、印象的なメロディであったので、これはレパートリーに入れない手は無い、と感じたものだった”

★     Cavan Pothles

“Donal Lannyの作になる非常にキャッチーな曲。どこから聴いてもスティングのあの名曲Englishman in New Yorkを素材にしているとしか思えないが、どうだろうか。Sharon Shannonのレコーディングを初めて聴いた時からそう思ったが、それはそれとしてかっこいい曲である。いかにも若者好みだが、ShannonもLunnyもれっきとしたトラッド・ミュージシャンでもある”