Irish Music  その6

Morning Dew/Jenny’s Chicken

★  Morning Dew

いつ覚えたか覚えていないくらい有名な曲だ。そのむかし、Stockton’s WingがGolden Studというセットの後半にちょっとメロディを拝借して使っていたような記憶がある。

以後、Dale Russのフィドル教則ビデオでリールのお手本として使っていたものをよく見ていた。その後ケビン・バークとミホーのビデオでも最初のセットの3曲目としてよく聴いたものだ。

基本Emで演奏したらよいのだが、Cmaj7, Am7,A7などを巧みにいれることによって変化がつくが、入れどころが微妙なニュアンスの違いを生む。トニー・マクマホンと演奏する時とマーティン・ヘイズと演奏する時とではギタリストの役割は違ってくるのだ。その辺が最も顕著に表れるタイプの曲かもしれない。因みにPaddy Cunnyは3つのパートの最後のパートから入るが、これもかなり効果的なやりかたかもしれない。

 

★  Jenny’s Chicken

“Michael Colemanによって一気に有名になった曲だ。ほとんどSleepy Maggieと同じ曲ではないか、と言う人もいる。この曲にいくにはBonnie Kateがベストだ、という人もいるが、ぼくらはMorning Dewからいくのがとても好きだ。そのむかし、スコットランドから来たLiam Whiteという、とても上手いとは言い難いギタリストがいたが、彼のアイデアのいちばん優れたものがこのセットを考えだしたことかもしれない。若手ばかりで、よくセッションに行ったものだ。Liam, Dana Lyn, Tina Lech, Ted Colt, Athena Targis当時、みんな若くて相当勢いに乗ったセッションを繰り広げていた。なかでは僕が一番歳寄りだった。40代後半だったかな。かれらは全員20代初めだった。そんななかで勢いと共に生まれたセットで、希花がその勢いを継いでくれている。

今日はこれだけ。しばらく北海道に出かけるので、帰ってきたらまた書き始めます。