2013年 アイルランドの旅 7月31日~ ゴルウェイ

7月31日 雨 肌寒い

朝、B&Bで少し音を出させてもらった。雨が降っているにも関わらず、乾いた張りのある音がするのはとても不思議だ。

11時45分のバスで2時頃ゴルウェイに着いた。これからしばらくはコーマック・ベグリーのアパートに泊めてもらう。

なめくじはいないだろう。一応、町のど真ん中だし。コーマックとも久しぶりの再会だ。日本でお世話になった、と感じているのだろう。いろいろ細かく面倒をみてくれる。その辺りもアイルランド人と日本人は似ているような気がする。

しばらくすると妹のクリーナが帰ってきた。僕等と入れちがいに出て行ったので、どこに行くのか訊いたら、泳ぎに行くと言っていた。雨の中を、だ。どうせ濡れるから、それに海の方が暖かいし、と言って出て行ったのだ。限りなくパワフルだ。いちばんブレンダンの血をひいているかもしれない。男ばかりのなかの兄弟のなかで唯一の女の子なのに。

次は一緒に行こうよ、と希花がさそわれたが、なめくじがいるかもしれないし、と訳の分からないことを言って断っていた。

夕方、パブを覗くとデクラン・コリーがやっていた。偶然入ってきたフランキー・ギャビンとも出会った。トイレを借りに来ただけだ。連絡をくれ。また一緒にやろう、と言って出て行った。

僕らも、このパブの裏にあるセント・ニコラス・チャーチで今晩演奏を頼まれている。正式には一週間後の水曜日に、僕等とメアリー・バーガンとのコンサートがあるのだ。

メアリー・バーガンはティン・ホイッスルの代名詞のような人だ。僕等にとっても共演できることは限りなく嬉しいことだ。

これもコーマックが設定してくれた。今晩はコーマックとクリーナの会にゲストとして演奏する。

素晴らしい音の響き。ステンド・グラスからこぼれる光。歴史のある建物の中で、観光客や地元のひとを対象に、夏の間、週3回、各地の有名なミュージシャンが演奏する。ここの牧師さんは、もとディ・ダナンとのツァーにも参加していた凄腕フルート吹きだが、全然そんなことを感じさせない。P8010350

おー、君たちか。よろしくね、と巨体で満面の笑みを浮かべてあっさりと挨拶してくれた。

ここではまた来週やるので詳しくはそのレポートの中で。

とりあえず、ゴルウェイ一日目はゆっくり過ごすことができた。