2013年 アイルランドの旅 結局まだゴルウェイ

8月8日 晴れ

今日はOranmoreでMick Conneelyとセッションだ。この辺でも全アイルランドでも高名なフィドラーである彼も僕等とは初めて会う。

最初、希花に「君が曲を出してくれたらいい」と言っていた。初めて会う人がどれだけのレパートリーを持っているか分からないし、自分が出した曲についてこれなかったらつまらないからである。

Ringo,Mickそして僕と希花の4人だ。希花がキックオフをする。Mickが追う。Mickが始める。希花が追う。

そうこうしている間に「この二人は他の東洋人とは違う。アイルランド人よりもよく知っている」と、彼は矢継ぎ早に曲を出してくる。

そしてセッションが終わって、11時頃、「今からリンゴの家に寄るから少し俺のアイディアを希花に伝授したい」と申し出てきた。

チャンスだ。よっぽどの相手でない限りそんなことも無いはずだ。

1時間ほど、とても嬉しそうに希花にいろいろ教えてくれていた。こんなにいい経験はなかなか無いだろう。

有意義な一日だった。

 

8月9日 晴れ

今日はJohn Cartyのコンサートを見に行くのだ。その前に教会のすぐ隣にある、いつものパブTi CoiliでRingoとRonan(フィドラー)とのセッションがある。

John Cartyとも久しぶりに会う。そして彼のプレイはどこをとってもとことんJohn Cartyなのだ。

僕にとっても希花にとってもフェイバリット・プレイヤーの一人だ。

 

8月10日 晴れ

Ti CoiliでまたRonanとセッション。彼もいいフィドラーだ。

夜、フィークルへ様子を見に行く。いろんな人に挨拶だけして帰ることにした。すこし秋になったのだろうか。寒いと感じるようになってきた。

12時頃Ringoの家に戻ってきた。今日でゴルウェイとお別れだ。明日はフィークルに行ってそのままタラのアンドリューの家に泊まる。

そういえば、ゴルウェイでは昔の友達と会った。Kyleという奴で、サン・フランシスコで一緒にバンドをやっていた。彼はギターとブズーキとボーカルで、二人のフィドラーと、計4人で“Gnarly Pilgrims”というバンドだった。

もう15年ぶりにもなるだろうか。お互い驚きのあまり声も出なかったくらいだ。

なので、僕も日記に書き忘れていたが、衝撃的な再会だった。

こうして、音楽をやり続けていれば懐かしい友人たちと再会できる。日本でもアイルランドでも…。