Irish Music その62

Lead The Knave/Alice’s    (Reel

  • Lead The Knave

Arty McGlynnの、素晴らしいサーフ・ギターによる演奏が一際冴えわたる録音が残されている。作者は彼だという人もいたが、1909年にはすでに存在した曲だ、というので、間違いなく彼の作品ではないだろう。The Old Time Wedding というCape Brettonの曲と共通点がある、と言われる。他のタイトルはJohnny From Gandseyと言うらしい。僕らは独自のハーモニーを付けている”

  • Alice’s

Frankie Gavin作の素晴らしく「のり」のいい曲だ。僕らはEmBmのふたつのキーで演奏する”

 

The Plough and The Stars/The Star of Munster      Reel

  • The Plough and The Stars/The Star of Munster

Larry Redican作のこの曲はGmajでやる人とFmajでやる人がいるが、わざわざFmajというキーがあるくらいだし、オリジナルはFmajなんだろうか。ずっと前にSanta Cruzのラジオ局でAndrew MacNamara&Gerry O’Connorと出演した時、この曲をやっている最中にフィドルの4弦が切れ、Andrewはそのまま表情も変えずにアコーディオンを弾き続け、Gerryは、あっという間に張り替えてまた弾いていた。おっと、コラムのジェリー・オコーナーのところでも書いたか。何はともあれ、この曲にまつわる一番の思い出なのである”

  • The Star of Munster

“この音楽を始めた頃のほとんどの人が手掛ける曲だろう。親しみやすく、また、弾きやすい曲の代表格かもしれない。ほとんどはAmで演奏されてきたが、ある時くらいからGmが流行り始めてきた。マーティン・ヘイズあたりの影響もあったのかな。いつごろだったろう、イギリスから遊びに来ていたBrian Kellyという若いバンジョー弾きが、見事にGmで弾いて、今やGmの曲と言ってもいいくらいだよ、と言っていた。前夜、ご飯もたべず、全く寝ずに酒とセッションに興じていたせいか、僕がオーダーしてあげたピザを3人前くらい物凄い勢いで食べたかと思ったら、具合が悪くなってあげてしまったが、顔を洗ってすぐにバンジョーを弾き出した。強烈な印象を残していった若者だった。そんな彼もまだ少年のようだったが、今ではすっかり大ベテランだ。曲の方だがあまりにポピュラー過ぎて、この頃は僕らも演奏することがあまりないが、いい曲であることは事実だ”