2014年 アイルランドの旅〜ゴルウエイ〜

8月23日(土)晴れ ひたすら寒い

もう、朝起きるとかなり寒いせいか、鳥も待っていることはなくなった。僕が起きるのが早すぎるのかもしれない。

今週は(来週か)木曜日にパディ・キーナンがやって来て、僕らと、ここゴルウエイでコンサートをやることになっている。

約1ヶ月前、彼にコンサートの話しを持ちかけたところ、ダブリンからアメリカに帰る直前、一日だけ時間を作ってくれた。

木曜までに仮のセット・リストを作っておこう。

たとえ仮のものでも作っておけば、そこから別なアイディアが生まれる可能性もある。

セット・リストというのはプロのミュージシャンにとっては非常に大事なものだ。

デビッド・グリスマンは自分の作ったセット・リストをまじまじと眺め「完璧だ」と自画自賛していた。

高石ともやも「セット・リストが出来たらコンサートもできたようなものだ」と言っていた。

料理に於ける仕込みと同じだ。仕込みさえ120パーセント完璧にしておけば少々のことがあってもこけないで済む。

コンサートの場合、その上で起きるかも知れないハプニングを楽しむ。

パディとのセット・リスト作りは、僕がやっていたことも多かったので、一応作っておこう。

後は、人の多いゴルウエイを少し楽しんでみよう。昨日まで羊しかいなかったから。

 

8月24日(日)曇り

後で晴れてくるだろうという希望的観測は持てないほどの、しっかりした曇り空だ。

今日は珍しく大きなマグパイが来た。思わずChattering Magpieが口をついて出てくる。The Gun In The Thatchというタイトルの方が有名かも知れないがNoel Hillのコンサルティナの音色が聴こえてきそうだ。

ロビンもやってくるが、なかなかに警戒心が強く、すぐに飛んで行ってしまう。

もう明らかに“冬”と言って良い寒さだ。鳥たちも寒いだろう。

因に今朝の気温は8℃だったらしい。そしてやっぱり雨が降って来た。

 

8月25日(月)曇りのち雨、のち晴れ

夜、バンジョーのポラック・マクドナーと近くのパブでセッション。

 

8月26日(火)曇り のち晴れ

パディ・キーナンとのコンサートのポスターを貼りに街中のパブや楽器屋さんに出向く。

 

8月27日(水)曇り

朝から木枯らしビュービューという感じだ。 今日はチャーリー・ピゴットとクレア・ケビルのコンサートを聴きに行った。

 

8月28日(木)快晴 のち嵐

今日、パディ・キーナンがやってくる。Co.Carlowから車を飛ばしてくる。約3時間半。僕らとのコンサートが終わると、ダブリンに行き、すぐにアメリカに戻り、またツァーに出ることになっている。相変わらずとても忙しそうだ。

10年以上も前、そろそろツァーも疲れて来たし、少し仕事を減らしてゆっくりすることを考えなくては…と言っていたが、なかなかそうはならないようだ。

僕らとの演奏が終えた後「ちょっと3人で話しがしたい」というので、何だろうな、と思うと来年のことだ。

今日の演奏で、僕らとのヨーロッパ・ツァーを思い立った“が吉日”という感じだ。

彼はかなり真剣に思ったようなので、来年、日本ツァーも含めて僕らも考えなくてはならない。

今日、彼が来る少し前から雨が振り出し、その後風も強くなって嵐のようになった。文字通り“嵐を呼ぶ男”だ。

「おいらはドラマー、やくざなドラマー♪〜」と希花さんが歌っていた。