パン派かごはん派か…

 日本食、特にうどんの類を食べると、無性にパン類が食べたくなる。だが、シンプルなお茶漬けも限りなく美味しい。それは明らかに年齢的なものだと、自分でも分かっている。

僕は元来パン派なのだ。ロバのおじさんチンカラリン~♪~

お茶漬けと同じ、シンプルな食パンというのがベストだろうが、総菜パンというのもなかなかに良くできている。

コロッケパン、焼きそばパンはその代表だろう。カレーパンに至っては…!僕より少し上の世代にはメロンパンとアンパンが定番だろう。

僕はメロンパンというものはその良さがよくわからない。アンパンも漉し餡がいいと思うが、つぶ餡でもいい。しかし、餡ドーナツは漉し餡がいい。

と、ここまでくるとなにがなんだか話がまとまらなくなってきた。他人の好みなど、どうでもいいわけで、昨今のネット投稿となんら変わりない。

アイルランドではアンドリュー・マクナマラがいつでも自分で作ったハムサンドくらいしか食べていなかった。自分で作るのは決してそれが好きでやっているわけではない。

安心だし、安上がりだからだ。他人はあまり信用していない。ジャガイモも本物でなければいけないし、海からあがるものは何をたべているか分からない、というのが彼の持論だ。

食べることに時間をかけたくない、という気持ちは僕にもよくわかる。レストランに行ってメニューをよーく見て、ゆっくり食事を、というような感性があまりない。

なのでアンドリューのハムサンドは僕には理解できるのだ。

僕がよく作るのはツナサンド。玉ねぎをみじん切りにして、ツナ缶と黒コショウをふり、マヨネーズをちょっぴりつけて、余裕があればそこにチーズを乗せてトースターで焼くと、ツナメルトの出来上がり。アルファルファがあれば完璧だが日本ではあまり売っていないようだ。

希花さんはツナ缶と玉ねぎだけで食べるらしい。まるで猫だ。曰く「猫は玉ねぎを食べない」そうだ。

とにかく、そんな食事というのが(食事というか、ほとんど非常食)結構好きなのだ。多分レストランでの仕事も経験しているし、外食では、あそこのお客さんが水を欲しがっている、だの、あそこのテーブル、早く片付ければいいのに、だの、そんなことが気になって仕方がないのだ。

そして究極は、これは自分でも簡単に作れる、と思ってしまうことがいけないのだが。

話はそれた。ごはんかパンか、だった。

結局のところ、ごはんにしようと思うと、おかずを考え、味噌汁の具は何にするか考え、白菜でもあれば漬物を作ってみよう、などと考え…そうこうしているうちに、トースト2枚くらいで紅茶でも入れたらそれで満足してしまうところをみると、やっぱりパン派なんだろう。

ここで問題になるのが一日の終わり、そう、晩御飯でもそれでいいか、ということだが、僕の場合それでもいい。

ただしそれが1週間続くと、そのあいだにはご飯を食べたくなるのはやっぱり日本人、という体質がそう感じさせるからだろう。