2015年 アイルランドの旅 13

こちらでは特に変わった事はないが、日本では東京が38℃になる、と聞いた。先日、北海道ですら35℃になったというし、大分で震度5、なんていうニュースをみるたびに日本は大丈夫かな、なんて心配になってしまう。

アイルランドは相変わらず肌寒い。

去年、この時期にやはりゴルウェイにいたのだが、今年は去年より寒いような気がする。歳のせい?いやいや、若い人もそう言っているのでやはり本当なんだろう。

今日のようなどんよりとした肌寒い日はなぜか“追憶の日”という感がある。以前も確かダブリンかどこかで同じような日に“思えば…”に始まって、自分が関わってきた音楽の思い出を書いた事がある。

そう言えば、北海道にはよく出かけたが、同じような気持ちになったことがあった。

秋の夕暮れの函館あたりで電車を降りると、とたんにセンチメンタルになってくるから不思議だが、ここはやはり北海道に似ているような気がする。

函館は僕の一番好きな街だったが、転勤族の子供だった希花さんが、自分の故郷と呼べるのは函館かもしれない、と言うのには不思議な共通点を感じる。

特にこのゴルウェイという街は、坂はないけど函館に近い、という気がしてならない。

そう言えば、中標津というところはよく覚えているが、今思えばカウンティ クレアみたいだった…かもしれない。

そう言えば続きで申し訳ないが、先日またラジオから僕らの演奏が流れて来た。前回のお約束通りThe Ramblerからもう1曲。

今度はClinch Mt. Back Stepだった。きっと変わっていて面白かったんだろう。

というところで空を見上げると、うん、晴れて来た。

今日はいい天気になるかもしれない。

今日からアート・フェスティバルが始まるらしい。街が騒がしくなる。

急にアンドリューから電話。フィークルでまた一緒にやろう、と言って来た。こちらの人間は日にちを言わず、曜日で言ってくる。

もちろん彼の言うのはフィークル・フェスの間の事だから、間違いはないのだが、一応日にちで確認をする。

突然といえば、アイルランドでは(特に西)突然天気が変わったりするので、1週間先のバーベキューの予定などたてられなく、やるなら今でしょ!ということになるらしい。あくまでたとえ話としてだが。

なので、あれよあれよ、という間に物事が進むことがよくある、という。

本当に最後の最後までつかみどころのない変わった民族だ。案外向こうもそう思っていたりして。

とはいえ、10カ国以上の人達と仕事をしてきた僕にとっては大した問題ではないが。

弟分のアンドリューとの演奏、楽しみだ。