Irish Music その111

★Aisling Yoshua

先日、CD 「Gentle Wave」をリリースしたが、その2曲目のワルツは、長い間のフェバリッツ・チューンだった。

それは2014年8月21日(木)アイルランド、カウンティ・ケリーの午後。

僕らはシェーマス・ベグリーのバックヤード、いやフロントヤード(あそこまで広いとどこが表口かどこが裏口か分からない)に止めてあった一台のバンから聞こえてくるラジオ放送にくぎ付けになった。

美しいその曲は見渡す限りの緑の丘と、気持ちのいいそよ風に乗って僕らのハートに突き刺さった。

現代っ子の希花さんにすぐ録音してもらい、誰の演奏でなんというタイトルかを言うだろう、と待っていたがすぐ次の曲に入ってしまった。

が、僕らは早速希花さんのコンサーティナと僕のギターで自分たちのレパートリーとして取り入れた。

でも、どうしても曲名が知りたい。自分が演奏している曲のタイトルを知らないのは恥だと考える僕なのでその日から検索オタクになってしまった。

アイルランドからのミュージシャンにも尋ねた。アイルランドのラジオ局にも問い合わせた。が、分からないという。

あれから3年ほど。とうとう見つけた!

Johnny Og Connollyの書いたAisling Yoshua(Josha’s Dream)という曲だ。

彼とは一度だけSpiddle というところのバーで演奏したことがある。彼の親父さんでメロディオン奏者として著名なJohnny Connollyと、なんとチャーリー・レノンもいた。

同じ2014年の、この曲を聴くだいぶ前、6月28日(土)の夜だった。
2014年アイルランドの旅~ジョニーの家~参照。

3年経った今、やっと見つけた。

しかし、先日来日したBrian McGrathがレコーディングでピアノを弾いていたようだ。あの時、時間があれば彼にピアノを弾いてもらってこの曲やろうか、と思っていたがやらなかったのだ。もしやっていたら「あ、俺それ知ってるよ」ってな話になったと思うと残念だ。

それにしても結構近いところにヒントがあったもんだ。

先ほど、Johnnyからメールが来た。演奏してくれてありがとう。その曲が日本という素晴らしい国で聴いてもらえるなんて嬉しいよ、という主旨のメールだった。うん、政治家以外は素晴らしい国かもね(僕の心の中)

僕も素晴らしい曲をありがとう、とメールしておいた。