懐かしいレコードの数々

多分書き始めてもきりがなくなり、忘れてしまったものを急に想い出したり、きっとまとまりのない話になると思うが、そこを敢えて文章にしてみようと思っている。

まず、小学生の頃に擦り切れるほど聴いた、ネルソン・リドル・オーケストラの「遥かなるアラモ」半音高かったが、カポをしてEmからB7 Em D G Am F# B7そしてその次がE7このE7を発見した時、胸が高鳴ったのを覚えている。ハーモニカでスタートする、なんとも哀愁のある演奏だった。でもその裏の曲のタイトルが「皆殺しの唄」これには驚いた。しかしこれもトランペットの響きが素晴らしい名曲だった。

「遥かなるアラモ」は僕が初めて静岡から東京まで一人で観に行った映画だ。1960年か1961年。11歳、12歳?親もよく行かせてくれたものだ。

なのでギターでコードを取ったのはその2~3年後かな。

そうこうしている間に出てきたのがビートルズだ。ビートルズの前はもっぱら映画音楽に興味があったようだ。ディミトリ・ティオムキンや、モーリス・ジャール、バーンスタインなど、何度も何度も聴いた。

他にも好きな曲としては「鉄道員のテーマ」や「ひまわり」とかやたらと暗いメロディも好きだった。そしてどれもこれもギターやピアノでコピーに明け暮れていた。

ビートルズくらいから自分のお小遣いでレコードを買いあさるようになった。

「リバティ・バランスを射った男」はフェァマウント・シンガーズという人達が唄っていたもので裏面が「悲しきむらさき貝」後にこれが有名な「Molly Malone」アイリッシュ・ソングだということを知る。

ハリー・ベラフォンテの「マティルダ」確か裏面は「ダニーボーイ」だったような気がする。

最も有名なのは「バナナ・ボート・ソング」かな。

ポールとポーラやボビー・ソロ、クリフ・リチャード。全部ドーナツ盤だ。もう時代が交錯していてよく分からないが、全て今の自分の音楽観に結びついていることは確かだ。

初めて自分で買ったLPはピート・シーガーのカーネギー・ホールだが、家には様々なLPレコードがあった、と記憶している。

「ウエスト・サイド・ストーリー」「西部開拓史」「アラビアのロレンス」全部映画音楽だ。

多くの映画音楽はオーケストラが素晴らしいアレンジをしているので、真剣に聴けば音楽的にはとても役に立つものだ。

「栄光への脱出」なんて今聴いてみても“えも言われん”コード進行だ。中学生くらいの時にはこの超難解なものをギターで弾いていた。

考えてみれば小学生の時にはプラモデルにお小遣いをはたき、中学になってからはもっぱらレコードに移行したのかもしれない。

明らかに「9500万人のポピュラー・リクエスト」の影響かな。