懐かしいレコードの数々2

多分こうなるだろうとは思っていたが、また思い出したものなどがある。特にこういうことを大体同じ年ごろの友人と話していると、出てくるわ出てくるわ、でなかなか終わらない。

最もそういう人達もかなりいろんなものを聴いてきているし、そのためにお金も使っている。

映画音楽で思い出したグループに「フェランテとタイシャ―」というピアノのデュオがあった。

もう二人とも10年ほど前に亡くなっているが、当時は僕にとってもピアノサウンドというものが身近だったので、とてもよく聴いていた。

今聴いてみても何故この人たちの演奏がそんなに受けていたのかよく分からないのだが、世界的に聴かれていたことは確かだ。

あまり聴かなかったモダン・ジャズという分野の中でもビル・エヴァンスとジム・ホールの「Undercurrent」というアルバムは忘れられない。

ジャケットもどういういきさつか、かなり不気味なものだ。

後はマイルスの「Sketches of Spain」これぞ名作だ。僕にとっては、と付け加えておくが。

ジャニス・ジョプリンの「Cheap Thrills」これは良く聴いていたが、サン・フランシスコに居た時に、彼女のバンドでベースを弾いていた人に出会った。

そんなこんなで、想い出したらきりがないくらいに、自分にとっての名盤が浮かんでくる。

当時はまだLPで、やっぱりジャケットというものには魅かれた。サイズも大きいので迫力もあったし。

キング・クリムゾンの「In The Court Of The Crimson」なんか、その最たるものかも知れない。

ジョニー・ウインターはジャケ買いしたことはないが、彼の音が好きで多くのアルバムを持っていた。

ジャケ買いしたアルバムには他、何があるだろう。上記のアルバムはほとんどがそうだ。そして、大好きだったブラザース・フォアのアルバムの中では「B.M.O.C」というアルバムのジャケットが特に好きだった。「Best Music On/Off Campus」というのが正式なタイトルだったのかな。それと「The Big Folk Hits」というアルバムのジャケットも、にんまりしながらよく眺めていた。

トラベラーズ・スリーというグループのジャケットを虫眼鏡で見て、バンジョーのピックの付け方を知ったわけだから、今のCDではなかなかできないことかもしれない。

ブルーグラスのジャケ買いの最たるものはカール・ジャクソンの「Banjo Man」だろうか。

こんな風にジャケット写真のことを想い出してみるのも面白いかもしれない。