2017年 アイルランドの旅 16

826  (土)曇り。気温15 7時半起床。早くもニワトリが佇んでいる。

昨夜はこの辺り一帯が停電になったようだ。

2時過ぎに玄関のアラーム音がピーピーと鳴りだした。音自体はかん高いそこそこの音だが、家の作りからか、ドアを閉めておくとそんなに大きくは聞こえない。しかし、連続して鳴っているとやっぱり気になって眠れない。

止めるにはどうやらコードナンバーが必要なようだ。

キアラン君を起こすわけにもいかないので、とりあえずそのまま寝てみることにした。

ここはもともと深い緑の中。それでも遠くの民家の警備灯か何かがいつも見えているはずなのに見事に真っ暗である。

この地域の停電ではないかと気がついたのはそんなこともあってだ。

5時少し前までまた寝たのだろうか。気がついたら音が止まっていた。

そして、やっぱりいつも見えていた灯が見えている。それからは安心して眠りに戻ることができたようだ。

8時半、お、キアラン君が起きて来た。昨夜のこと知っているかどうか訊いてみよう。

どうやら知っていたようだが、コードナンバーとかは要らず、何をしても止まらない、と言っていた。

びっくりして損した。

今日はMatt&Liz Cranitch夫妻がわざわざコークから僕らに会いに来てくれるという。

2時頃に来て、少し一緒に演奏して帰ると言っているが、往復で5時間もかかるというのに。

キアラン君も喜んで、泊まっていってもいい、と言っているが、日曜の朝には用事があるので帰るということだ。

今晩はこの辺りのミュージシャンや、飲み仲間たちが夜、一堂に集まってパブでセッションやら、なんやら大騒ぎのイベントがある。

Mattもよく知っているデイブとミッシェルのシェリダン夫妻も来るし、みんなMatt Cranitchが来れば大歓迎だろうが、そこに参加したら遅くなるし、

あくまで目的は僕らとゆっくり演奏を楽しみたいようなのだ。

現在、9時を少し回ったところ。キアラン君は走りに行くらしい。

少し薄日も差して来た。ここは明らかにゴールウエイとは違う天気だ。

2時過ぎ、MattLizがほとんど時間通りにやって来た。結局ずっと話に興じて少し景色を見て、セッションには最初の1時間くらいだけ付き合ってもらった。

遠いところをわざわざ会いに来て来れたMattLizに感謝。

セッションは大いに盛り上がって帰宅したのが5時頃。8月も後半になると5時でもまだ暗い。

827  (日)快晴。昨日は昼過ぎてから20超えたようだが、今日もそんな感じかもしれない。さすがに11時起床。

しばし庭でニワトリの生態を研究。未だに何を考えているのか、全然何も考えていないのかよくわからない。

ま、人間でもそういう人いるか

少しは昨日のパブのことを書いておこう。

Egansというパブで、僕はここのオーナーの息子たち、PatLarry178年前に会ったことがあるのだ。

一緒にステージでも演奏している。

Wexford Clonegalにある、音楽ファミリーとして結構有名なパブだ。

彼らが子どもの頃、14歳と11歳のアコーデイオンとコンサーティナのデュオとして演奏している姿をYouTubeで見ることができる。

今回は兄のLarryにしか会えなかったが、Patは以前からチャンスがあったら会いたい、というメッセージをくれていた。

お父さんもあたたかく歓迎してくれて、本当にローカルの感じのいいパブに来ている感触だった。

Larryは超絶アコーディオン奏者だ。こういう若者がいっぱいいるのだろうけど、それにしても上手すぎる。

普通にしていたらどこにでもいるアイルランドの若者だが。

兎に角Sheridan夫妻と家に戻ったのが4時半も大幅に回った頃だったので、今日は一日過ぎるのが早かったのだ。

やっぱり前の日にあまり遅く寝ると、結局、次の日は何もせずに終わってしまうことがままある。

今日はそうこうしているうちに去年知り合ったジョン(バンジョー大好きおじさん)がワイン片手にやって来た。

そして6時過ぎまでに2本のワインを開けて、話が弾んで、バンジョーを弾いて、嬉しそうに車ですっ飛ばして帰って行った。

完璧な酔っ払い運転だと思うが。

しかも、携帯も老眼鏡も忘れて行った。

僕らはそれを届けがてら彼の家に寄り、日本で言えばかなり大きな公園ほどある庭で、彼の娘さんの白馬が元気に走り回っているのを見てから

チャイニーズのテイクアウトをして帰って食べた。

そしたらもうすぐに10時過ぎてしまった。すでに時間の感覚がなくなってきている。

明日は早起きしよう。

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