11月にJack Gilderがやってきます

僕がアイリッシュ・ミュージックの世界に入った1991年。プラウ・アンド・スターズのセッションで初めて彼と出会ってから、かれこれ30年近くの年月が経ちます。

そして‘95年頃、いくつかのグループを経て彼と共に彼自身が80年代からやっていたグループ「ティプシーハウス」の看板を背負うようになりました。

そのグループはすでに北カリフォルニアの人気バンドで、コントラダンスの伴奏や、コンサート、パブでのギグなどで大忙しでした。

と共に非常に多くのレパートリーと知識を兼ね備えたジャックをリーダーに持つバンドだったので、その日から怒涛の記録づくりに励みました。

まず少なくとも200曲ほどはタイトルからメロディまで正確に覚えなくては話にならないと感じ、彼らのレパートリーをノートに書き写しました。

ジャックは僕のコード感覚に感銘を受けてくれたし、奥さんのジャニスは「あなたの探していた人がやっとみつかったわね」と言っていました。

そしてジャニスはティプシーハウスがアイルランド移民の子孫たちに向けたコンサートで演奏した時、僕の弾く「O’Carolan’s Ramble to Cashel」に多くのお年寄りが涙を流していた、というコメントを出してくれたのです。

そんなジャニスが数年前に亡くなりました。

僕にとってはジャックと共に僕のアイリッシュ・ミュージック生活に欠かせなかった存在のジャニス。

今回のジャックの来日はそんなジャニスに対する僕の感謝の気持ちをジャックとの演奏に乗せたいという思いで企画しました。

まだ詳細は決まっておりませんが決まり次第、皆様にお知らせいたします。