先日テレビを観ていたら、アイルランドのラグビー選手の為にコックさんが来日して日本のシェフにポリッジの作り方を教えている、なんて言っていた。
笑ってしまってはいけないのだろう。
僕はナターシャーセブン時代からポリッジ(当時はオートミールと呼んでいたが、アメリカ表記だろうか)が大好きだった。
当時まだ日本ではあまり食べる人が居なかったと思う。日本では風邪をひいた時、胃腸の具合が悪い時、お粥を食べるがこれは知っての通り甘くない。梅干しや塩昆布などと一緒に食べると美味しいがポリッジは砂糖やハチミツだ。
昔、ところてん大好きだった省ちゃんが、関西ではお決まりの黒蜜だと思って関東で酢醤油のものを掻っ込んで思い切り噴出した、という話を聞いた。匂いを嗅げば分かりそうなものなのに…。
ポリッジに関しては僕の周りにそれを好む人は数人しかいなかった。
しかし、あの絶妙な甘さと牛乳の感じはホテルに泊まった時の朝食には必ず欲しいものだった。
今、アイルランドに行ったら必ず買い置きしておく。日本で買う10分の1くらいの値段だ。
僕は冷凍しておいたバナナをカットして牛乳で交ぜて作る。クイック・オーツなるものも売っているがこれはいただけない。
メープルシロップ味というものもいただけない。
ある時、アイルランドで宿泊していたB&Bでポリッジをオーダーしたら、家主が「あたしのポリッジはどう?」なんて訊いてきた。これには困った。心の中で「こんなもん誰でも作れるわ。何を今更!」と思ったが「美味しい」としか言えなかった。
しかし、ポリッジコンテストなるものもあるくらいなので、それなりに違いはあるのかな。
う~ん、結構奥深いのかな?