2022年 アイルランドの旅 2

今は8月の3日、水曜日の午前5時少し前。といえども3時頃から眼が覚めてしまっている。ひたすら寒い。

こんな時間に眼が覚めたのには時差ボケとは無関係な理由がある。

昨日、希花さんのイギリスでの医師国家試験の結果発表があり、その様子を聞いて僕も興奮していたのかもしれない。

少なくともこの1年余りは朝8時から夜中の12時まで勉強に費やしていただろう。

なんせ日本生まれ、日本育ちの日本人と言う元々のハンディみたいなものがある。

そこにもって来て一発合格という快挙だ。

知らせを受けて泣き崩れた、という彼女にとってのこの1年、もしかしたら2年余りの血の滲むような努力の場面が走馬灯の様に蘇ったに違いない。

その間にもCDを作り、演奏をして来たのだから間違いなくこれは快挙だ。

その大きな知らせの後、僕のインスタグラムに、ある男からメッセージが入った。

2011年に約10年ぶりにフィークルで再会したフランシス・ダガンだ。

ゴールウェイに住む音楽一家。家はグローサリーストアーで家族全員が楽器を演奏する一家の次男坊。

この夏はアイルランドに来るのか?と訊ねて来た彼に、今ゴールウェイに居るよ、と返信したら、明日の朝セッションしよう、なんていう返事が来た。

偶然にも彼の実家は車で10分ほどのところだ。話は早いはず。

そんな二つの事柄が重なったせいかな。3時間ほどしか眠れていない。

帰って来たらよく寝ないと…と言いながらなかなか昼寝もできなかったりする。

希花さんのおめでとうパーティも企画しなくちゃなぁ。

フィークルでもやるか。

何と言っても、ここゴールウェイとフィークルは彼女にとってそれぞれ2人の人命を救った場所。

そんなことを考えているうちに少し明るくなって来た。5時45分か。ちょっとだけ横になるかな。