この3日間ほど風邪をひいて寝込んでしまった。
今頃風邪をひくとCOVIDの疑いがあるのだが、そんな事もう誰も気にはしない。
症状は普通にひく風邪と変わりなかったが、これで検査に行ったら、もしかしたら陽性だったかもしれないし、全然普通の風邪だったかもしれない。
4日目になるが、もう何事もなかったかのように回復している。
なんとなくカレーが食べたくなって作ってみた。
それというのも、あまり食欲がなかったせいと疲れからか、甘いものが食べたくて甘いものばかり食べていたからかも。
さて、アイルランドのカレーパウダーを使ってみるか、と…いや、数回使った経験はあるが、そのたびに日本のカレールウはこの上なくよくできている、と感じてきた。
だが、今回は近場で手に入るカレーパウダーで済ますことにした。
作りながら味見をする。なんか味に輪郭を感じない。ひょっとしてやっぱり…と思い他の物を口にしてみるといつもと変わらずしっかり味がわかる。
ならばやっぱりこいつのせいか、と思い、手持ちのチリを加え、コーヒーを作ってそれも加え、そうだ!チョコレートもあった、とそれも加え、さらにりんごをすりおろし「りごとはちみつとろ~り溶けてる」なんて歌いながら味を調整。
定番のターメリックとクミンも大量に投入。
昔アミンというグループがいたな、トップガンはマーベリックだったかな?なんて思い、リンゴのすりおろしの時は「比叡おろし」ってたしか小林けいことかいう人だったかも、高石さんお気に入りのシンガーだったな、なんて。
それよりも前、玉ねぎを切りながら木田ちゃんを想い出し…なぜかというと、新幹線移動中「お客様のきったたかすけ様、きったたかすけ様」という呼び出しが僕と省ちゃんのつぼにはまり、それ以来ものを切るときには「たかすけ」と言っていたものだ、なんてことを想い出しながら。
しょうもないことのように思えるが、すべての事になにか関連付けて面白かったことを想い出すのも脳のトレーニングにはいいことではないかと思う。
どうしても想い出せないこともできる限り検索することをせず、それは最終的手段として、とにかく手を動かしながら想い出す。
確かにそう考えると楽器なんかはとても良いものかもしれない。
さて懸案のカレーだが、いろんなものを入れてみたおかげで少しは味に輪郭が出た。
この「味の輪郭」とは日本人がいちばん得意とする分野、しいていうならば白人が最も不得意とする分野…いや、根本的に美味しいというものの観念がちがうので、この言い方は却下。
アイルランド人も日本でギネスを飲んで「なんだかなぁ」と思っているかもしれない。
とにかく少し辛い物を食べたくなっていた僕には満足のいくものに仕上がった。
風邪も峠をこえたようだし。
ところで小林けいこのけいこってどんな字だったかなって、これも必死になって考えた。
確か「啓子」だったよな、と思い、そこで初めて検索してみた。当たり。
一生懸命考えて良かった。脳トレ脳トレ…。