2023年アイルランドの旅 36

1979年の9月2日に省ちゃんとロンドンデリー・エアーを録音した。

何故そんなことを急に言うかというと、またしても小林氏から「44年前」という珍しい記事が送られてきたからだ。

ナターシャーファン歴30年という(ほとんど産まれてすぐ聴かされた)…ちょっと待てよ。

30年前はほとんど僕がアンドリューと出会ってこの音楽に没頭し始めたころではないか。

とにかくそんな彼は僕よりも歌詞は良く知っているし、歴史にも詳しい。

送られてきたのは、シングル文庫のライナー。

ライ・クーダー大好きだった僕がレニー・カールソンとのアルバムを見つけて「こんなんしよう!」と省ちゃんに詰め寄って無理やり録音したものだ。

チェット・アトキンスのアレンジも好きだったが、特にFirst Nashville Guitar Quartetに於けるアレンジが相当好きだった。

そのアルバムは1979年。レニー・カールソンのものは1978年だったらしい。

チェットの演奏はかなりまっとうにツボを得たものだったが、一方でレニーのものはかなりジャジーな作りだったので「ほほう、こんなんも有りか」という思いで一生懸命コピーしたものだ。

確かこれ、始まってすぐ木田ちゃんから電話がかかってくる、というコント形式のものだったかな。コントでもないか。

僕はコラムのIrish Musicその174でこの曲に関してかなり詳しく書いている。どこまで信頼がおけるかわからないのだが…。

44年前の今日。まだまだ体力も気力も溢れんばかりの頃だったのかな。

そして、ライナーの最後にはこう記されてあった。

9月2日、上野タカラホテル317号室にて録音。ホテルの窓からは夏の暑さと、秋を告げる夕暮れ。