2023年アイルランドの旅 38

今日はもう9月3日。あと10日程で帰国だ。

ジモピーのあゆ子さんが連絡をくれたので、いろいろ連れて行ってもらうことにした。

天気もまずまず。雨は降る様子もない。

先ず、選んだのはCoole Park ここには以前ジョニー・リンゴと来たことがあったが、うっそうとした森と広い芝生、湖もあって大好きだった素晴らしい国立公園。

有名なAutograph Tree の有る所。

しばし森林浴を楽しんで、この周りをドライブ。

バレン高原は石灰石の山が広がる、とても有名な観光スポットでもある。カルスト地形というのかな。

途中Temple Cronanという誰も行かないような12世紀の教会跡に寄った。

ここ、本当に入っていいの?と思えるところを牛の糞に気を付けながら進むと、朽ち果てた小さな教会にたどり着く。

多分来る人もほとんど居ないだろう。その証拠に人の糞は落ちていない…なんじゃそりゃ。

その後、今度はCorcomroe Abby という所へ向かった。

ここは比較的有名らしく、何台かの車も止まっていて数人の旅人たちも見受けられた。

いろんな人のお墓、古くは1500何年とか、もうすでに読み取ることもできないくらい古いものもあるが、比較的新しいものもある。

Abbyというからにはもともと修道院だったのだろう。

ここはそこそこの大きさがあり、中をゆっくり歩いていたら、ふと目に入った墓石があった。Droneyという名前。

「うん?もしかして、もしかすると」と思い、よく見ると墓石にコンサーティナが書き込まれているではないか。Chris Droneyのお墓だ。

East Clareコンサーティナの大御所Chris Droneyではないか!

2020年の9月9日に95歳で亡くなっている。

彼のアルバムDown From Bell Harbourはとても好きなアルバムだ。

ここは僕も全く知らなかったところで、あゆ子さんが行ってみたいところの一つ、ということで付いていったのだが、僕にとっての思わぬ偶然の大感激に彼女もとても喜んでくれた。

まだまだ知らないところに多くの先人が眠っている。

そんなことを感じた、ここに呼び寄せてくれたChris Droneyとあゆ子さんに大感謝の一日となった。