Mareka&Junji 岡山 鳥取 京都 6月12、13、14日

アイルランドに行く前は何故か毎年バタバタしている。今回岡山に向けて出かけたのは、古い付き合いの尾崎さんのご厚意によるものだった。

定例になっている彼らの音楽会でのゲスト出演だ。尾崎さんはルックスも歌い方も彼の有名なトム・パクストンみたいだ。

メッセージをきちんと伝えていく生粋のフォークシンガーの一人であると思う。

今回は岡山の名バンジョー弾き、磯山先生のバンジョーをお借りした。せっかくなので一曲、Flint Hill Specialを弾いてもらったがやっぱり大したものだった。チューナーの部分で思わず希花さんも立ち上がってトィントィントィントィン、トティントティンと、2人羽織で参加させてもらっていた。

みなさんありがとうございました。

禁酒会館という場所だったので、Teetotaler(絶対禁酒主義)もやらせてもらったが、その前に弾いたのがWhisky Before Breakfastだった。失礼!

終わってからはアルコール解禁。美味しいお料理と美味しいお酒でとても有意義なお話に花が咲いた。

心の通ったいい人達との打ち上げは本当に楽しい。みんな本当にありがとう。

余談だが、尾崎さんは名前がツトムだ。それもカタカナで「ツトム」と書いてくる。いっそのこと「ツトム・パクストン」と名乗ったらいい、と僕は密かに思っている。

 

次は2年ぶりに鳥取の武部さんのところだ。

過去にとらわれることなく、僕らの今の音楽を貫いてくれればいい、と言ってくれた武部さんと、彼の仲間たち。

そして、今回の企画は我夢土下座とのジョイントということだったので、僕は2つ返事でOKした。僕の大好きな我夢土下座だ。

1971年の出会いからずっと聴いてきた彼ら。アイルランドの地に住む音楽家たちとの共通点を感じる彼らなのだ。

進藤君も一緒なので、バンジョーを借りた。また、これでもか!という重いバンジョーを持ってきてくれた。

「めぐりあい」や「川のほとり」「海に向かって」「谷間の虹」などを一緒に歌い、進藤君とは「3つの箱」を歌った。

僕らはいつものアイリッシュや、彼らとも一緒に歌った「おいで一緒に」そして「別れの唄」なども含めて1時間。

途中、フォギー・マウンテン・ブレークダウンで、進藤君がギターを弾いてくれた。やっぱりすごくやりやすかった。

そして、5曲ほどみんなで一緒に歌い、コンサートを終えた。それは廃校になった小学校のグラウンドの片隅での楽しい3時間だった。

打ち上げでは武部さんの奥さんをはじめ、彼の仲間たちの奥さん一同が手によりをかけて作ってくれたお料理が並ぶ。

40人くらいの打ち上げだったが、全然うるさくなく、みんな心から楽しんでいる様子だった。僕らも心から楽しんだ。

ところで、希花さん初体験の「ぶよに食われる」というイベントもあった。「後で膨れてくるよ。やっぱり若いから美味しいのかな」と誰かがいうと、奥さん連中が「あたしもやられた」「あたしも」と次から次へと足を見せだした。誰かのご主人が言った「あんたのはもとから膨れてる」

岡山からここまで送ってくれた尾崎さん夫妻も楽しそうだった。みんなみんな親切でいいひとたちだ。本当に感謝しています。

 

京都へは埼玉から来てくれた高橋さん、高見さんと共に。

恒例の法然院。いつもの仲間が面倒くさいことを全てやってくれる。この日は青木君のバンジョー、OrpheumのNo1(1927年)を借りた。

音響は昔からの友人でブルーグラスのマンドリン奏者でもある手塚君。奥さんと二人で重い器材を一杯運んでくれて素晴らしい音を出してくれた。

僕らも2日間やってきたコンサートの集大成、という気持ちで臨んだ。

京都は本当に、ある意味、故郷に帰ってきたような気持になる。世屋高原の椙谷夫妻といつまでも若いお母さんも、昔からの、歌の通り「お顔は覚えていますが~♪」の面々、

今までに蛍を見たことがない、という希花さんを、コンサート終了後に疎水まで連れて行って蛍をみせてくれたみんな。

僕らが食べきれなかった食事を終了後に全部平らげてくれた仲間。これは蛍を見せに連れて行ってくれた人たちと同じ。でも助かったなぁ。

みんなみんな本当にありがとう。

アイルランドからまた土産話をいっぱい持って帰ってくるから待っていてください。みんなから「またロバに噛まれないように」と云われてしまった。

 

3日間、すてきな想い出を作ってくれた皆さんに感謝いたします。