2022年 12月29日~30日 静岡 京都

4月9日以来のライブレポートです。

今回も希花さんの一時帰国に合わせた会。それにキアラン君も3年越しの日本を満喫しに来ている。

静岡では開演前にセレンディピティオーナーの岩堀君が日本平の夢テラスに連れて行ってくれた。絶好の富士山日和でした。

さて、ライブではRE Take Ramblersがオープニングアクトを務めてくれ、僕らは多くの曲をキアラン君とのトリオで演奏させていただいた。

今回は僕の73歳バースディと云こともあるが、何といっても希花さんのお祝いにも大きな意義があり、それに加えてやっと日本を訪れることが出来たキアラン君の「いらっしゃいませ」も含めてのコンサート。因みに彼、お店に入ると自分で「いらっしゃいませ!」と云ったりする。

それにしても力強いフルート演奏は健在だ。

僕と希花さんも、もう10年以上一緒に演奏しているし、あまり深く考えなくてもあれとこれ、で通じるところがあるしリラックスして出来る。

最後にはRE…と一緒に、という事で、じゃぁKeep on the Sunnysideと云ったらキアラン君が「あ、それなら知ってる」なんていうので話は早い。

おかげでぼくらも存分に楽しめた会となった。

静岡のオールドフレンズも健在で終了後も結局1時ころまで飲んでしまった。

魚の食べられないキアラン君、魚大好きな希花さん、なんでもいい僕。

美味しいビールと日本酒で話に花が咲く。

そして、本来、京都には僕らだけ行って、キアラン君は東京に戻る予定でいたが、やっぱり連れて行こう、という話が、いや、決して酔った勢いではなく決まったので、それはそれで京都も楽しみになった。

静岡の仲間たちに感謝だ。

彼らの厚いおもてなしを受けて、京都にもいい仲間たちが待ってくれている、と思うと、やっぱり僕らが本当にお世話になっているキアラン君を連れて行かない手はないかな、と感じさせてくれたのだ。

さて、新幹線の車窓からも富士山を満喫した彼とめでたく到着した京都は、ここも恒例になった都雅都雅。広瀬さんも元気そう。

今日のコンサートでは僕の企画で、長年お世話になっている人達に少しだけ登場してもらおうかな、と思い、先ずバンジョーを借りている猪間君。

彼とAngeline the Bakerを演奏。心臓の鼓動が聞こえてくるくらいに緊張していたらしいが、それに関しては希花さんが居るから思い切ってやったらいいよ、と無責任な事を言って登場してもらった。どうもありがとう。

続いて、ナターシャーセブン時代からお世話になっている「昔ボウヤ、今ジイヤ」の西田君。

ナターシャーセブンと云うバンドにとってはメンバーに加えて、彼のようなスタッフもとても重要な存在だった。もちろんどのバンドもスタッフがいてこそ、のものだが、ナターシャーの場合本当にひとつの大家族みたいなものだった。

西田君は呼び込む前にフラフラとステージに上がってきて、とても彼らしい。ああ見えてけっこう思慮深いところがあるのでそれも計算されたものかも。

試行錯誤して彼が選んだ歌は「疲れた靴」

一生懸命歌ってくれた彼の姿は、ここ2年の間、ナターシャーセブンの灯を消してはならない、という思いで他の元スタッフ達と企画している「昼下がりコンサート」の1シーンをみせてくれた。

そして、僕が去年くらいから考えていた企画。

50年も前から僕を見守ってくれた京都の仲間たち。ゲラさん、稲ちゃん、奈々子さん、おたやん、本名だったりニックネームだったりするが、もう50年もそう呼んできた。

希花さんが「50年も良く知っているってどんな感じか分からない」と言っていたが確かにまだ30…年だとそう思うかもしれない。

僕が選んだ歌は「街」この企画にはピッタリだと感じたからだ。

あの頃はみんなまだ中学生?ひょっとすると小学生だったり。想い出がいっぱい詰まった歌声を聴かせていただいた。

会場のみなさんにも参加してもらって僕もとても嬉しかったし、彼等との繋がりを作ってくれた高石氏も元気に歌い続けてくれたらいいな、という思いも湧いてきた。

そんな京都の誕生日コンサートも1年の終わりにふさわしい会となりました。

キアラン君にも活躍してもらい、キアラン君目当ての96歳にもなる奈々子さんのお母さんも元気に姿を見せてくれたし。是非彼女の100歳記念コンサートを企画したい、という思いを5年くらい前から持っている僕としては、僕も長生きしなくては、という気持ちになる。

忙しい時に足を運んでくれた皆さん、こんな年末に仕事をさせてしまった都雅都雅のスタッフ、そして広瀬さんに感謝。

みなさん有難う。良いお年を。

 

2022年4月9日(土) サウンドタム

6か月ぶりのサウンドタム。今回は、希花さんの一時帰国。次がいつになるか見当がつかない故に無理に予定を組んでいただいた。

実際、日本でこれからどれほどの音楽活動が出来るか(今までにもそんなに頻繁ではなかったけど)コロナに始まり、まだ継続中なのに彼の国では戦争が始まり…など、全く状況が読めない中で皆さんには混乱をまねくようなお知らせをしてしまいました。

しかしながら、ここしばらくは、せっかく持っている医師免許を生かせる活動にシフトして行った方が良い、と感じています。

そんな考えもあり、今回はいつもより少しきちっとセットリストを考えて組みたててみました。

始まりはRitual / Big Pat’sのいかにも「さぁ、始まります」といった感じのセット。

一部の終わりは、ほぼ今までにやったことのないLord Mayo / Maid of Mt.Kisco / Silver Spireのいかにも「一部の終わりです」というセットで約40分。

2部は久々にJim Donoghue’s / Road to Cashel / Neckbellyのセットで始まり、ここでいよいよゲストの登場。

というよりも、ピアニストの宇戸さんがわざわざ聴きに来てくれる、という話が有ったので、「こりゃやってもらわにゃ」というタムちゃんのアイディアもあり、Joshua’s DreamとLeaving Britany / Horizontoの2曲を彼と一緒に。

流石に宇戸さん、という演奏を聴かせていただいた。人柄も含め、いいミュージシャンとはこうあるべきだ、という事を感じさせてくれる宇戸さん。彼に感謝。

そして、春限定のハープ&バンジョーパターンの春よ、来い、などを含めた7曲ほどを演奏してのトータル2時間。

素晴らしい音響と素晴らしいお客さんに囲まれて、幸せなひと時を過ごさせていただきました。

まだまだ続くコロナ禍に開催を決定してくれたタムちゃんと夏子さんに感謝です。

遠い鳥取から駆けつけてくれた武部夫妻にも感謝。

千葉からも多くの方が駆けつけてくれました。感謝です。

僕の70歳のバースデイコンサートを企画してくれたwindⅡのお二人にも感謝。

全ての方達に感謝。

そして、しばらくはアイルランドを拠点に邁進する希花さんにも感謝。

本当に次がいつになるか分かりませんが、また状況が見えたらタムちゃんにお願いしようかな。

それまで、タムちゃんも夏子さんも宇戸さんも、そして皆さんもお身体に気を付けて元気にお過ごしください。

2021年 12月29,30日 静岡、京都

 

もうここ数年間、続けてきた年末の誕生日コンサート。

静岡は僕が生まれ育った町。

歩いてみるとずいぶん変わったが、あ、ここ、覚えている!というようなところも見つけることができてなかなか面白い。

なので、一日早く行く。

それだけではなく、高校時代の友人たちに会うのも楽しみだ。

この町でフォークソングに目覚め、友人たちと寝ても覚めても語り合った(寝ていたら無理か)そんな時代を想い出させてくれる。

そしてそんな仲間とすっかり仲良しになった希花さんもご機嫌に美味しいお刺身をいただき、美味しいお酒をいただいて僕らの昔ばなしに耳を傾ける。

中には最近癌の手術をした人や、友人がコロナで厳しい状況になってどうしたらいいか、とか、そんな人たちの話し相手も務めてくれる。

そして彼らも必ずコンサートには来てくれる。

場所はお決まりのセレンディピティ。岩堀君のお店だ。

大変な2年を乗り越えて、3年目の希望的な要素が見つからなくて困っている、という話も聞いた。

本当に大変だと思うけど、今回もここにみんなで集まることが出来た事は彼に感謝だ。

頑張ってね、と口で言うのは簡単だが、とにかく健康で無理しない程度にやれることをやっていけばいいと思う。

みんなの嬉しそうな顔は岩堀君と共にいつまでも存在しているのだから。

 

誕生日当日、京都に向かう。

ここもいつもの都雅都雅。広瀬さんのお店だ。

ここは僕が少しの間大学に通い(?)また別な友人が一杯出来た街だ。

思えば18年、この街に住んだ。

ここも多くの様変わりをみせているが、あ、ここで省悟とお茶を飲んだとか、ナターシャーのファンの子のまだ小学生だった妹さんを肩車して歩いたあれは、確か熊野神社のあたりだったな、とか、そんな想い出がよみがえる京都は、僕にとって第2の故郷と云える。

都雅都雅にも友人がいっぱいかけつけてくれた。

今回は静岡でも京都でもまず、僕の生い立ちみたいなものを作文にした文章を希花さんに読んでもらってから音楽に入る、というスタイルを試してみた。

どちらも僕にとっては生まれ、そして育った場所だ。

これからも年の終わりはこうして過ごしたいと思っている。

今回、特に感じたのは、2年もの間、例え少しだけ会えたとしても、できるだけ長居しないように、できるだけ距離を保って、などとこんなにも長年の良き友人達にもそんなことを考えなくてはならない世の中というものが一体いつまで続くんだろう、という事。

しかし、そんな中でも足を運んで会いに来てくれる人たちがいることは本当に嬉しい。

そして勿論、そんな場所を提供してくれる広瀬さんの様な方がいることも嬉しい。

静岡の仲間たち、そして京都の仲間たちが、また、この2日間に足を運んでいただいた方達ができる限り健康を保ってくれることを願っています。

2021年大晦日、さて、世界はどうなっていくのでしょう…。

 

 

 

 

 

2021年10月16日(土)京都府 野田川ユースセンター

 

初めての場所だったが、毎年恒例の世屋高原から今年はこちらに移ってきた。

与謝野というところ。

前回が2020年の11月21日。コロナ真っただ中と云う時だったが、主催者の気苦労、そして来てくれた人達の気使い、全てが一緒になってすばらしい世屋高原のラストランとなった。

今回の場所も少し雨が降っていたせいか、外を出歩くことは無かったが、きっと周りは美しいところなんだろう。

京都市内を抜けてきたときは暑かったけど、与謝野の空気は爽やかだった。

今回も皆さんがキラキラしたお顔を見せてくれて、しかも初めての方も数人連れてきていただいて、僕らもいい生音のコンサートが出来たような気がする。

45年以上前からの京都の友人たちも「良いコンサートだったよ」と云ってくれたのでとても嬉しい。彼女たちは結構ダメ出しもしてくれるので、僕は信頼している。

1曲目のMidnight on the Waterから1部を45分。2部は京都のジャン・レノと呼んでいる友人が所有する素晴らしいシングル0スタイルのギターを借りて少しだけスタンダードチューニングの曲を。

そして今回もバンジョーは舞鶴の高橋さん親子のディーリングを借りた。

皆さん有難う。

本来ならば終了後も皆さんと交流するのだが、何といってもまだまだそういうご時世ではないので大人しく食事して別れた。

食事の席で、僕が最近はまっているビールの銘柄の話をしたら、後から差し入れしてくれた女性。いつもお顔を見せてくれるのにちゃんとしたお名前も知らず、この場でお礼を申し上げます。

9時までのアルコールの提供という事でそこに間に合わなかったので急遽コンビニで入手してきてくれたらしい。何とも頭が下がる思いです。本当に有難うございました。

そんな風に多くの人に支えられていることをこころから感じることが出来るのは、こういう場所で皆さん一人一人のお顔が見られるところにあるのでしょう。

主催の原田さん有難うございます。あんまり飲み過ぎないように。

そして足を運んでいただいた全ての方に感謝します。

寒暖差も激しくなっています。引き続きお身体を大切に。

 

 

2021年10月9日(土)安中 サウンドTAM

去年2020年はこのサウンドTAMに於いては僕らの音楽で始まり、僕らの音楽で終わった1年だった。

と云っても、その間に僕らも多くのギグをこなしたわけではない。

それどころか、僕らにとってもサウンドTAMにとっても、もちろん皆さんにとっても予想もしなかった1年になってしまったわけだ。

とに角、そんな中でも一生懸命やるべき仕事を地道にこなしてきてくれたタムちゃんに感謝。そしてそれを陰から、時には前面に出てサポートしていただいた夏子さんに感謝。

そして彼らを見守っていてくれる猫のちゃいろに感謝。

コーヒーをいただいてサウンドチェック。相変わらずの素晴らしい音色を引きだしてくれる。

この日は、朝、アイルランドのキアラン君からメールが入った。

Tony MacMahonが82歳で亡くなった、という。すぐにAndrewにお悔やみのメールを送った。

そんな事もあり、1曲目はPort Na BPucaiを演奏した。

彼とのツアーでとても印象深かった有名なエアーだ。これを聴いて目頭を押さえる人を何人も見てきた僕にとって、やっぱり彼は偉大なミュージシャンだった。

2016年アイルランドの旅6の中で彼との再会の様子を書いたが、彼に会うのはあれが最後になってしまった。

そして何曲か今までに皆さんの前で演奏したことのない曲もやってみた。

随分久しぶりの曲もやってみた。

皆さん、じっくり、ゆったりと聴いていただいたようだ。

お帰りの際、みんないい顔していたよ、とタムちゃんが言っていた。そして、やっぱりそれが一番うれしいな、と云って本人も本当に嬉しそうにしていた。

こんな日が普通に戻ってくるのはいつだろう。戻りつつあるようにも見えないことはないが、そうでもないかもしれない。

せめて皆さんがマスクを外して少しだけ一緒に口ずさんだり、笑ったり、話したり、そんな日が戻ってくれることを祈っている。

皆さん、ありがとう。また会いましょう。

 

2021年10月1日(金) 徳島 藍住町総合文化ホール

 

このレポートは2020年の年末以来になります。

そのように久々の音楽会。今回は以前、2014年にお邪魔した北島町創生ホールでのアイリッシュナイトの藍住町に於けるコンサートでした。

主催の小西さんと川竹さんにお世話になり、とても良いコンサートを僕らも体験させていただけました。

本当に久しぶりで、なかなか何を言ったらいいのか分からず、それでも演奏だけはしっかりやろうと心に決めて行かせていただきました。

折からの台風(16号)でも、晴れ男の晴れ男たるところをみせなければなりません。

ずっと右に逸れろ!と祈っていたら案の定かなり右に逸れていただいて、今回も面目が立ったような感じでした。

コンサートは新旧織り交ぜての曲目を2時間ほど。

困ったのが何を話したらいいのか結構難しくて、皆さんがマスクをつけたまま静かに聴いて(聞いて)おられる中、あまりつまらないおやじギャグもどうかな?とも思い、希花さんにも「大丈夫。普段からあまり大笑いするようなこと言っていないし」と云われるし。

なので演奏に重点を置き…って、当たり前田のクラッカー。

取りあえず、最初のMidnight on the Waterから最後のCalliope Houseまで、音響の方達にもいっぱい助けていただき、照明の方にもいい感じの柔らかい明かりを作りだしていただき、本当に良いひと時を過ごせました。

ホールの方達にもあたたかく出迎えていただき、有難うございました。

そして何よりもこの状況下、一応宣言が解けた初日でもありましたが、足を運んでいただいた皆さんに感謝致します。

本当は次の日に徳島の老舗ライブハウス「とらや」さんにもお邪魔させていただくつもりでしたが、まだまだ状況がどうなるか分からなかったので、今回はこの藍住町だけにさせていただきました。そのような決断を下したことが良かったのか、悪かったのか分かりませんが、そんな風に本当に予定を立てるのが難しい状況が続いております。

どうか皆様もお身体に気を付けて、日々変化していく状況にも柔軟に対応していきながら、たくましく元気にお過ごしください。

有難うございました。

 

 

 

 

2020年12月29日~30日 静岡~京都

 

恒例になったこのシリーズ。

年度末ということもあり、いつも特別な思いを持って出かけますが、今年は本当に特別な年でした。

そんな特別な年だったので、少しやり方を変えて、いつものようにセットリストを作って、というよりも、少しラフなスタイルで余り演奏したことのない曲も一杯やってみようなどと考えて出かけました。

そんなことで、最近出会った1899年製のマーチン0-21も持って行きました。

といっても、今の僕のいつものスタイルには合わないギターなので、いくつかのスタンダードチューニングにおけるフォークタッチのものを歌い、演奏する、というものです。

終了後に皆さんに持ってもらったのですが、その誰もが「軽い!」と驚きの声を発生するくらいに乾燥しきったものです。

そんな珍しさも含めて、今回は希花さんもいつも持って行くハープではなく、マンドリンを持って行って数曲弾きました。

そのようにして進めた今回のツアー。

静岡の友人たちもみんな元気だったし、きっと暖かい気持ちになって帰ってくれたことだと思います。

京都では進ちゃんが来てくれました。

この春、一緒に、という話もなくなってしまったので、今回無理を言って来ていただきました。

やっぱりギターが入ってくれると演奏に幅が出るし、彼の存在自体がより演奏を深くしてくれる。

本当に良い子だと思う。そしてそれこそがいいミュージシャンである証なんだろう。

ありがとう、進ちゃん。

そして、特に今回のような大変な時期に、この会の為に、また、様々なミュージシャンの為にお店を続けてくれている静岡の岩堀さん、京都の広瀬さん、本当に有難うございます。

希花さんも言っていたけど、

もう、コロナが無くなることはあり得ないことだし、いつの日かワクチンや治療薬が出来て、「又、コロナの季節になったね」と普通に会話できるようになることをねがっているし、そんな時まで元気にお店を続けてくれることが、お店を愛している人たちの免疫力につながっていくような気もする。

そんな想いを持って、人としてみんなの心に寄り添って頑張ってくれている彼らには本当に頭が下がるし、感謝以外の何ものでもない。

全く人に寄り添わない政治家とは大違いだ。

2021年、どんな年になるか分からないけど、どうか皆さんにとって健康で良い年になりますように。2020年がもうじき終わります。

2020年12月12日(土)サウンドタム

今年はこのサウンドタムで始まった。1月18日。まだこんな年になるなんて想像もしていなかったけど、彼の国ではすでにとんでもないことが起こっていたんだなぁ。

あれから1年にもなろうとしているけど、なんか遠い昔のような気もせんでもない。

天気も上々。暖かい日になった。

少し早い目に着いて、コーヒーをいただき、万全の感染対策の中サウンドチェック、と云えどもほとんどやることもない。

お互いもう分かっているので早くに決まってしまうが、今日は初めてマイクロフォンを使って1899年のマーチンを弾くことになっている。

サウンドマンにとっては、このボロボロのギターが過ごしてきた121年の音を、マイクロフォンを通してどのように表現するかが楽しみのひとつでもあるはずだ。

1部は普通にいつもの感じでMidnight on the Water / Grey Owlのセットで始めた。

アメリカンチューンとフレンチカナディアンのセットだ。

そうしてアイリッシュチューンを演奏して、お話も沢山交えての45分ほど。

空気も入れ替えて、2部はいよいよマーチンギター。

これはdadgadではなくスタンダードチューニングでフォークソングをメインに。

そしてやっぱりチャップリン・イン・ニュー・シューズ。

どんな音を届けることができただろうか。

そして、バンジョーとハープで1年ぶりのクリスマスメドレー。

いくつか演奏して最後は今回の猫の写真集アルバムからGentle Light that Wakes Me /Keeping the Cats Happyで終了。

皆さんの温かい気持ちのこもったアンコールもいただいて約2時間。

集まっていただいた家族のような皆さんには本当に感謝しております。

今年ももう少しで終わろうとしていますが、どうか皆さんが健康でありますように。

このサウンドタム、タムちゃんも来年からは…来年のいつになるか分からないけど、普通に音楽が演奏できるようになる人達の手助けを今まで通り普通にやっていきたい、という気持ちで一杯でしょう。

その時まで皆さんも普通に明るく過ごしましょう。

考えてもどうにもならないことはできるだけ考えずに、どうにかなりそうな方法をみつけることだけを考えて、ゆったり過ごしましょう。

皆さん、良いクリスマスと良いお正月を。

 

 

2020年11月21~22日 宮津、鳥取

世屋高原、しおぎり荘のラストランから始まった、約8か月ぶりの音楽会。

思えば2012年の9月15日からお世話になっているしおぎり荘も今回で締めくくりだが、また来年、場所を変えて…というお話もチラホラ。

それはともかくとして、極上の天気に恵まれた世屋高原では、ラストランということもあり、もうすでに家族のような方達が沢山集まってくださった。

勿論、今回は特に対策を考慮していただいての会だったので、主催者側の気苦労も、また来ていただく方々の気苦労も大変なものがあっただろう。

マスクを付けたままだと、多分顔に当たる音が耳にも伝わってくるのだろうし、良く聴こえない感があるので、演奏の時だけはマスクを外させていただき、話す時はまた付ける、といった進行を心がけてはいたが、これがなかなか難しく、結局、楽器で口元を隠したり、歌う時には出来るだけ口を開けずに小声で歌ったり、という風に音楽会を進めていった。

何もかもが変わってしまった2020年。

でも考えようによってはある意味別な観点から印象に残った最後の世屋高原だった、と言うことが出来るでしょう。

本当に出来るだけ早く「あ~、あの時の世屋高原…」なんて言って、みんなでまたお話ができればいいな、とも思う。

主催者の方が椙谷さんから、原田さんに引き継がれ、変わらず僕らの音楽を愛してくれていることはとても嬉しいことです。

世屋高原しおぎり荘での皆さんの笑顔はいつまでも忘れません。

お料理を作っていただいた厨房のご婦人たちにも感謝です。

ここではみんなが家族のようでした。

 

22日は一路、鳥取へ。

主催者の武部夫妻が、前日のしおぎり荘から、僕たちを鳥取の鹿野町まで連れて行ってくれました。

ここでも長きに渡ってお世話になっています。

音楽会はもとより、ここの方達のおもてなしがいつも嬉しいのです。

そのためにもいい音楽会にしなければいけない、という気持ちが強くわいてくるのですが、皆さんに楽しんいただけただろうか、という事はいつでも気になるところです。

今回は2日間、この状況を乗り切るための心構えみたいなものを希花さんが伝えてくれたことは皆さんにもいいメッセージとなったことでしょう。

そしてこの鹿野町の方達も本当に音楽を、そして人間を大切にしてくれる方達です。

それが本当に自然に当たり前のこととして身にしみついている。

政治家のみなさん、彼らを見習ってください、と云いたい。

土橋さん、カレー美味しかったです。もっとお腹が空いていれば、或いはもっと若かったらもう少し食べたかったけど、無理は禁物。後ろ髪をひかれる思いでお皿を返しました。

皆さんのお心遣いでコンパクトに収めていただいた打ち上げでも、お料理は極上のものであったし、また食べ過ぎてしまった。

でも生活習慣病には気を付けないと。

どこに行っても皆さん、そこそこのお歳ですから。

 

本当に充実した2日間でした。

企画していただいた皆さんと、そのお仲間の方。

そして、足を運んでいただいた方達、その全ての方達がこれからも幸せに暮らすことができますように。

そして、また、笑顔で握手ができるようになりたいです。

皆さん、どうも有難う。

 

 

2020年5月31日(日)修善寺

緊急事態宣言が解けたと言えども、まだまだ気を付けなくてはならない日本。

今日は修善寺のアルマジロ君のところにやってきました。

音楽会を開催する、というのはちょっと決断の要ることだったのですが、いろいろと相談して10人ほどのコアな会にしてみようかという事で皆さんにもお願いしました。

書くことはそんなにありません。どこかに申し訳ない気持ちもあり、なんとか皆さんの好意に甘え、期待に応えるしかありません。

そんなわけで結構演奏したことのない曲などを織り交ぜての2時間ほど。

最初からBruno Marsというヒップホップ歌手のCount on Meをバンジョーとマンドリンで、という冒険。

最近は希花さんがマンドリンに凝っていて多くの曲をマンドリンで演奏してもらいました。

お話の時は僕等のうしろにある窓を開けて換気。演奏が始まると閉める、というスタイルでやってみました。

皆さんもマスクをつけたまま、ずっと最後まで聴いていただきました。

中にはお一人、学校の先生の方で、やはり学校が始まったばかりなので、聴きたいけど少し気になるし、ということで玄関先(外)で2階から流れて来る音楽を楽しみました、と入場料を置いてくれて終わったらさっと帰っていった方がいらっしゃいました。

僕等も彼が来ているのは知らなかったのです。

そんなわけで来ていただいた方には本当に感謝しているし、勿論来られなかった方もまた次の機会にお会いしたいと願っております。

次の機会がいつになるのかわかりませんが、その時まで本当に元気でいましょう。

皆さんの笑顔があっての僕等です。

アルマジロ君、育さん、ありがとう。

そして皆さん、ありがとう。