伊吹薬草の里 アイリッシュの調べ

最後の宵よい山コンサートの時、本当に久しぶりの人に出会った。勿論多くの人が久しぶりだったのだけど。

なかでも印象深かった一人の女性は、学生時代からとてもほがらかで、行動的な人だったのでお顔を見るなりフルネームが飛び出したくらいだ。

彼女の計らいで今回のコンサートが実現したのだ。あまり実名をだすのもいけないので、「おけいはん」とよんでおこう。

とにかく、僕にとって今回のこの会は、長年に渡って支えてくれている“おけいはん”への恩返しの意味もあるし、初めて僕らの音楽を聴いてくれる人達に認められるための大事な、本当に大事なものだった。

どんなことにも全力投球の“おけいはん”は、ほんの1カ月ほど前にむりやり頼みこんだのに、物凄い勢いで話しを決め、沢山の人を集めてくれた。

果たして、会場は、やっぱり初めて僕らを見、そして聴いてくれるひとが圧倒的に多かったようだ。                   (写真撮影 宮部 亘君)

注意深く静かに聴いてくれるので、とても緊張したが、2度に渡るアンコールと、終わってからのみんなの顔が、本当に喜んでもらえたことを感じさせてくれた。

それもこれも“おけいはん”の人柄なんだろう。

コンサートが終わって、食事に連れて行ってもらったがその場所の名前だけ書いておこう。

その素朴ではあるけれど、見事な佇まい。料理の美しさ、美味しさ。シェフたちの人柄。その全てがとても文章では表すことの出来ないものだったから。

“ベルソー”というフランス料理のレストランでした。米原に出かけることがあったら是非、いや必ず余裕をみて寄っていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、これまた素晴らしい“ペンション伊吹”に泊めていただきました。とことんアウト・ドアー派のオーナーと、にこやかな奥さん。

薬草の湯ですっかり温まって、朝、目を覚ますと一面の銀世界。文字通りホワイトクリスマスでした。

“おけいはん”を始め、このコンサートのために力を貸していただいたすべての方に感謝します。

本当にありがとうございました。

そして、初めて聞く名前にも限らず足を運んでくださった皆さん。結構遠いのに来てくれたいつもの仲間たち、本当に有難う。

僕も希花もマジに音楽、特に大切に残されてきた伝承音楽が好きです。そんな音楽を聴いていただいて本当にいくら“有難う”を言っても足りません。

またお会いしましょう。