2017年 5月21日(日)TOKYOハンドクラフトギターフェス

今日はずっと三島地区のPAでお世話になっている櫻井航くんのVoyager Guitarを使ってのライブ。

わずか30分だけなので難しかったが、彼の作るギターの音色に関してはもう良く知っている。

この日のために細かく調整してくれたギターは、弾き込んでいったらきっと更に素晴らしい音色になるだろう。

僕は「これでもか!」というくらいに強く弾くので、そのスタイルにどれだけ対応できるかもこれからの課題になっていくかもしれない。

フィンガーピッキングギタリストの奏でる妙なる調べを称して「アイリッシュ・ギター」と呼んでいる昨今の日本。

僕らが体験しているアイリッシュ・ミュージックとは違うが、それはそれで素晴らしいひとつのスタイルではある。

櫻井君のVoyager Guitarはそういうスタイルにはもってこいだろう。とても繊細な音だし、弾き易さも抜群だ。

彼の音に対するセンスはPAを担当している時にもよくわかるし、ブレンダン・ベグリーが一番感心していたのは、小さな車に全てのシステムを載せていること。

眼をまん丸くして「彼はなんとスマートな奴なんだろう。あの車に全てを載せてきているのか?」と信じられない様子で眺めていた。

スマートだ、ということを盛んに強調していたのは決して細身の彼の見かけではない。

それにブレンダンの唄を演奏を、黙々とサポートしてくれたその姿にも感動していた。

そんな彼の作るギター。素晴らしいはずだ。

僕からの注文としては、ちょっとくらいぶつけようが、ガンガン3~4日間セッションで弾き続けようがびくともしない、いわゆる骨太のギターも欲しいな、というところ。

そんな僕からの注文で彼の制作スタイルにもう一つの風が吹いてもいいかと思う。

でも、ギター弾き達に是非お願いしたいのは、彼のギター制作に対する、もの静かな感性を彼の作りだすギターから感じて欲しいということ。

なので、今の彼、そしてこれからの彼をずっと応援し続けてください。

僕もそのうちのひとりです。