バードランド・カフェ ライブ

思い起こせば去年のおなじ母の日にも、ここ、バードランド・カフェにいた。別に母の日をバードランド・カフェで、と狙っているわけではないが、今回は旧友のアルマジロ君の娘さんが、アメリカから一時帰国している、というので、そろそろバードランドで、と考えていたぼくらの気持ちとが重なったわけだ。

オーナーの藤森さんも突然の申し入れにも関わらず、快くオーケーしてくれて、めでたくこの日を迎えることが出来た。

いつものように、しっかりセットリストを作っていくも、いろいろと気分で変わってしまうが、それもこういう場所ならでは、だろう。

こういうところでは、こちらから一方的に音楽を聴いてもらうよりも、すこし時間に余裕をもって、もっともっとみなさんとお話したりしたいものだ。

でもそれでだらけてしまう、というこわさもある。難しいところだ。

さて、久しぶりにAbove and Beyondから、Two Days to Goのセットで始めた。Above and Beyondはどこか日本のわらべ歌を彷彿とさせるメロディで、そのむかし、Calicoというグループで聴いてからずっと好きだった曲だ。98年のCelanova Squareというアルバムは素晴らしかった。

今回、僕はアルマジロ君の所有する1929年のRB-1を使わせてもらった。もう乾燥しつくしているのだろう。とても軽くて、音もいい。バンジョーというものは重いほど音もしっかりしているが、これだけ軽くてもしっかりした音がでるのは、やはりいい時期のギブソンならでは、かもしれない。

名器は日本中のあちこちに存在している。

そして、アルマジロの娘さんにも一曲The Water is Wideを歌ってもらった。普段から英語しか喋っていないはずなのに、日本語もきちんとこなす。お母さんがかなりしっかりした日本語を話すので、その影響だろうが、素晴らしいことだ。母の日に感謝。

お天気もよく、絶好のお出かけ日和に2時間ほどもお店にいてくれたみなさんに感謝します。

でも、この藤森さんのバードランド・カフェは飲み物も美味しいし、ケーキやパスタ、サンドウィッチも美味しいし、窓は大きくて明るいし、とてもくつろげる場所です。

また秋ごろ、一段とコーヒーの香りが深みを増す季節に、ここで皆さんと過ごせたら嬉しいです。

希花さんにはお勉強にも精を出してもらわなくてはいけないし、僕のほうもなんとかもう少し生き延びるために体力づくりに励まなくてはいけないし、みなさんもこれからやってくる暑い夏を元気に乗り切ってください。

藤森さん、そしてみなさん、ありがとうございました。